アレッポ政権の消滅とシリア・セルジューク朝の解体とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > アレッポ政権の消滅とシリア・セルジューク朝の解体の意味・解説 

アレッポ政権の消滅とシリア・セルジューク朝の解体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/23 15:56 UTC 版)

シリア・セルジューク朝」の記事における「アレッポ政権の消滅とシリア・セルジューク朝の解体」の解説

アレッポ政権支配力脆弱で、征服したアンティオキアアンティオキア公国立てた十字軍指導者ボエモンによってアンティオキアからアレッポの間にある諸都市奪われ一時滅亡の危機陥ったリドワーンは、政権基盤支えるために即位直後から親ファーティマ朝姿勢取って支援引き出し金曜礼拝のフトバにセルジューク朝属すスンナ派アッバース朝カリフにかえてシーア派一派イスマーイール派であるファーティマ朝カリフの名を誦ませることすらあったが、このことはかえってスンナ派信徒が多い北シリアムスリムイスラム教徒)たちの支持失わせることにもなった。また、大セルジューク朝モースル総督ルーム・セルジューク朝との抗争のために十字軍との同盟行いさえした。そしてシーア派過激派教団ニザール派いわゆる暗殺教団」(シリアではバーティニ派とも呼ばれた)に心酔してその保護者となり、彼らの言いなりとなっていた。 1113年リドワーン没するカーディー法治官)イブン・アル・ハシャーブはニザール派教団員十字軍諸侯との密通理由粛清するリドワーンの子アルプ・アルスラーン即位するが、彼は気が狂っておりカーディー当初進めていたリドワーン粛清猛烈に進め、さらに気に入らないものすべてを処刑し始めたアタベクになった宦官ルウルウはこの狂王を翌年就寝中に暗殺し廃しかわってスルターン・シャー即位するが、幼いスルターン・シャーはほとんど名目的な王に過ぎずアレッポ無政府状態に陥りアンティオキア公国圧迫日増しに受けるようになった1117年ルウルウ暗殺され時にはシリア・セルジューク朝支配はほとんど瓦解しており、イブン・アル・ハシャーブらが中心となって急ぎ後継者をどこかから連れてくることにした。やがて選ばれたのは、エルサレム総督アルトゥクの息子で、ジャズィーラ地方マルディンの町の総督をしているイル・ガーズィーだった。彼はアレッポ入ってリドワーンの娘をめとって政権受け継いだアルトゥク朝アレッポをこうして手にすることになった同年スルターン・シャー廃位され幽閉されシリア・セルジューク朝は完全に消滅したスルターン・シャー死にトゥトゥシュ王統途絶えたのはそれから少し後の1123年のことである。 イブン・アル・ハシャーブの努力甲斐なくアレッポ混乱この後続いたアルトゥク朝長続きせず、イブン・アル・ハシャーブは今度モースル総督アル・ボルソキ(ブルスキ)を連れてきてアレッポモースル併合するが、イブン・アル・ハシャーブもアル・ボルソキも暗殺教団殺され混乱きわまった。この事態収拾するのは1128年至り、かつてトゥトゥシュによって殺害されたアク・スンクルの子で、モースル総督だったザンギーアレッポ入った後である。

※この「アレッポ政権の消滅とシリア・セルジューク朝の解体」の解説は、「シリア・セルジューク朝」の解説の一部です。
「アレッポ政権の消滅とシリア・セルジューク朝の解体」を含む「シリア・セルジューク朝」の記事については、「シリア・セルジューク朝」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「アレッポ政権の消滅とシリア・セルジューク朝の解体」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アレッポ政権の消滅とシリア・セルジューク朝の解体」の関連用語

アレッポ政権の消滅とシリア・セルジューク朝の解体のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アレッポ政権の消滅とシリア・セルジューク朝の解体のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのシリア・セルジューク朝 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS