アルファロメオ・C39
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/19 05:40 UTC 版)
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    |
| カテゴリー | F1 | 
|---|---|
| コンストラクター | アルファロメオ(ザウバー) | 
| 先代 | アルファロメオ・C38 | 
| 後継 | アルファロメオ・C41 | 
| 主要諸元 | |
| エンジン | フェラーリ 065 1.6L V6ターボ | 
| タイヤ | ピレリ | 
| 主要成績 | |
| チーム | アルファロメオ・レーシング・オーレン | 
| ドライバー |   | 
    
| 出走時期 | 2020年 | 
| 初戦 | 2020年オーストリアGP | 
アルファロメオ・C39 (Alfa Romeo C39) は、アルファロメオ・レーシング(ザウバー)が2020年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーである。
概要
2020年2月14日にフィオラノ・サーキットでキミ・ライコネンがバレンタインデー仕様のカラーリングが施されたC39をシェイクダウンさせ[1]、カタロニア・サーキットで行われるプレシーズンテスト初日の同月19日に正式公開された[2]。
ウィリアムズから移籍したロバート・クビサがリザーブドライバーに就任したことに伴い、持ち込みスポンサーの「PKNオーレン」がタイトルスポンサーとなり、チーム名は「アルファロメオ・レーシング・オーレン」となった[3]。正式発表時のカラーリングは前年のC38同様えんじ色と白がベースで、サイドポッドにPKNオーレンのロゴが掲示された[4]。
基本コンセプトは前年のC38を踏襲しているが、ロールフープが三角形に変わり、エアインテークは後方のエンジンカバーの先端部に大きく開口している。また、配管の変更によりボディワークのタイト化を計っている[5]。
2020年シーズン
レギュラードライバーはキミ・ライコネンとアントニオ・ジョヴィナッツィのコンビを継続。前述した通り、ウィリアムズから移籍したロバート・クビサがリザーブドライバーに就任した。
プレシーズンテストでは、クビサが暫定トップのタイムを記録[6]。2019新型コロナウイルスの世界的流行の影響により、F1は休止状態となった。シーズンの成績だが、予選は第6戦でライコネンがチームとして今季初のQ2進出を果たす[7]までQ2進出の記録がない結果[8]となったが、第14戦で2台とも今季初の予選Q3進出を果たした[9]。 決勝の方は、ライコネンの入賞2回の計4ポイント[10]とジョヴィナッツィの入賞3回の計4ポイント[11]の合計8ポイントでシーズンを終えた。
スペック
シャシー
- 名称:︰アルファロメオ・C39
 - サバイバルセル: アルファロメオ・レーシング カーボンコンポジットモノコック
 - サスペンション 
    
- フロント: ダブルウィッシュボーン、プッシュロッド式インボードスプリング&ダンパー
 - リア: マルチリンク、プルロッド式インボード油圧サスペンション
 
 - ブレーキ: ブレンボ 6ピストンブレーキキャリパー、カーボンコンポジット製ディスク&パッド
 - パワーユニット: フェラーリ
 - トランスミッション: フェラーリ 8速クイックシフト・カーボンギアボックス、縦置き、カーボンコンポジット製クラッチ
 - エレクトロニクス: マレリ、マクラーレン・エレクトロニック・システムズ(MES)、ボッシュ
 - ERS: フェラーリ
 - ステアリングホイール: アルファロメオ・レーシング
 - ドライバーズペダル&シート: アルファロメオ・レーシング
 - タイヤ: ピレリ
 - ホイール: OZレーシング
 
寸法および重量
- 全長: 5,500mm
 - 全幅: 2,000mm
 - ホイールベース: 約3,600mm
 - 全高: 950mm(オーバーヘッドカメラ除く)
 - フロントトレッド: 1,650mm
 - リアトレッド: 1,550mm
 - 重量: 746kg(ドライバーを含む)
 
パワーユニット
- 名称: フェラーリ 065[13]
 - 気筒数: V型6気筒
 - バンク角: 90度
 - 排気量: 1,600cc
 - ボア径: 80mm
 - ストローク: 53mm
 - バルブ数: 4(1気筒あたり)
 - 最高回転数 15,000rpm(レギュレーションで規定)
 - ターボチャージャー: シングルターボ
 - 最大燃料流量: 100kg/h
 - 最大燃料容量: 120kgのうち110kgはレース中に使用可能
 - インジェクション: 500bar、直接噴射
 - ドライバーあたりのユニット数: 3
 
ERSシステム
記録
(key)
| 年 | No. | ドライバー | AUT |  
     STY |  
     HUN |  
     GBR |  
     70A |  
     ESP |  
     BEL |  
     ITA |  
     TUS |  
     RUS |  
     EIF |  
     POR |  
     EMI |  
     TUR |  
     BHR |  
     SKR |  
     ABU |  
     ポイント | ランキング | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2020 | 7 | Ret | 11 | 15 | 17 | 15 | 14 | 12 | 13 | 9 | 14 | 12 | 11 | 9 | 15 | 15 | 14 | 12 | 8 | 8位 | |
| 99 | 9 | 14 | 17 | 14 | 17 | 16 | Ret | 16 | Ret | 11 | 10 | 15 | 10 | Ret | 16 | 13 | 16 | 
脚注
注釈
出典
- ^ “アルファロメオF1、2020年型『C39』をシェイクダウン。ライコネンがバレンタインデー仕様のマシンをドライブ”. autosport web. (2020年2月14日) 2020年2月24日閲覧。
 - ^ “アルファロメオF1、2020年型マシン『C39』をアンベイル。リザーブドライバーとしてクビサも参加”. autosport web. (2020年2月19日) 2020年2月24日閲覧。
 - ^ “クビサ、アルファロメオF1のリザーブドライバーに就任。ポーランド企業がタイトルスポンサーに”. autosport web. (2020年1月2日) 2020年2月24日閲覧。
 - ^ “アルファロメオ、開幕前テスト初日にニューマシン『C39』を発表”. motorsport.com. (2020年2月19日) 2020年2月24日閲覧。
 - ^ “【津川哲夫のF1新車初見チェック】キラリと光るアルファロメオC39の個性的開発コンセプトとエアロ。混沌とする中団勢力図”. autosport web. (2020年2月25日) 2020年2月26日閲覧。
 - ^ F1バルセロナテスト《4日目》午前速報:クビサ最速、ホンダ勢2-3も トラブルで走行時間を大幅ロスformula1-data.com(2020年2月26日)2020年7月13日閲覧。
 - ^ アルファロメオ︰復活か? 7戦ぶりのQ2進出果たしたライコネン「タイヤがあればQ3に行けたかも」formula1-data.com(2020年8月16日)2020年8月27日閲覧。
 - ^ F1最多走行距離の記録を達成したライコネン「遅すぎるマシン」の改善求めるwww.as-web.jp(2020年8月19日)2020年8月27日閲覧。
 - ^ アルファロメオ、2台予選トップ10。雨のFP3での走り込みは「有益だった」とライコネンjp.motorsport.com(2020年11月15日)2020年11月17日閲覧。
 - ^ 2020 Driver Standings: Antonio Giovinazziwww.formula1.com 2021年1月10日閲覧。
 - ^ 2020 Driver Standings: Kimi Räikkönenwww.formula1.com 2021年1月10日閲覧。
 - ^ “Alfa Romeo Racing ORLEN C39”. Sauber Group (2020年2月19日). 2020年2月24日閲覧。
 - ^ “SF1000 launched in Reggio Emilia”. ferrari.com (2020年2月12日). 2020年2月24日閲覧。
 
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