アルバム『キングス・オブ・スペイン』
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「ティアーズ・フォー・フィアーズ」の記事における「アルバム『キングス・オブ・スペイン』」の解説
本作はリリースされるまでにいささか複雑な経緯をたどった。1995年5月にリリースが決まり、曲目までプレスに発表されていたのだが、突如TFFはそれまでのレーベルであるフォノグラムからエピック・レコードへと移籍。それに従い収録曲、曲順等を若干変えて新たにリリースされたのだ。原因は、フォノグラムがこのアルバムにプライオリティを置くことはないだろうとTFF側が感じたためらしい。 アルバム『キングス・オブ・スペイン』からは今までの「心の痛み」といったTFFの音楽性における重要なテーマが影をひそめ、ローランドの家系(父親はフランス人で、バスク系スペイン人の王族の血を引く)や家庭についてなどのパーソナルな内容となった。その多くは暖かいラブ・ソングである。ちなみに原題にある「Raoul(ラウール)」とは元々ローランドのあだ名で、彼が息子につけた名前でもある。 アルバムに伴うワールド・ツアー「Live Kings Tour」も行い、エピックの大々的なプロモーション戦略によりスペインの古城でライブ・セッションを行うなど話題を集めたものの、今作はヒットすることなく終わり、エピックからも契約を打ち切られた。 1996年、ツアー終了の翌月に、シングルB面曲や、コンピレーション・アルバム収録曲等の未CD化音源をまとめたアルバム『サタナイン』(日本でのみ発売されたCDボックスに収録されていたレア音源集『Flip』に手を加えた再編集盤でもある)を発表し、TFFはまたしても沈黙期間に入ってしまう。
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