アラーウッディーンの勃興とは? わかりやすく解説

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アラーウッディーンの勃興

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 05:57 UTC 版)

ゴール朝」の記事における「アラーウッディーンの勃興」の解説

1150年至りゴール朝のアラー・ウッディーン・フサイン2世フランス語版)(ʿAlāʾ-ud-Dīn Ḥusayn II)は、カンダハール付近戦いでガズナ朝のバフラーム・シャー(英語版)に大勝した。この戦いで歩兵中心としたゴール軍は、防御用の盾を連ねて堅固な陣地築いてガズナ軍の戦象隊を食い止め攻撃決定力をもたないガズナ軍をさんざんに打ち破りガズナ最終的に奪ってガズナ朝をホラーサーン・アフガニスタンからインド方面へと追ったガズナ入城したゴール軍は積年の恨みを晴らさんばかり略奪蹂躙限りを尽くしガズナ歴代スルタン遺骸まで掘り出して焼いたという。これによってゴール朝は、カーブルからガズナまで現在のアフガニスタン東部広く支配することとなり、自立発展基礎築いたゴール朝君主それまでマリクあるいはアミール称していたが、こののちスルタン称するようになり、儀礼用の日傘用いようになった1152年ゴール朝セルジューク朝への貢納停止し公然とこれに宣戦したが、テュルク系兵力セルジューク朝側に降ったため惨敗し、アラーウッディーンは捕虜になった。しかし、まもなくセルジューク朝サンジャルトゥルクマーン遊牧民オグズ)との戦いで捕虜となったことをきっかけセルジューク朝ホラーサーン政権無力化し、西のホラーサーン政治的空白地帯になったため、ゴール朝急速な勢力拡大に向かう。 アラーウッディーンは、シャンサブ王家王族の間で領域三分割支配する体制築きゴール地方のフィールズクーフ(英語版)を宗家支配しガズナバーミヤーンBamiyan Branch)をそれぞれ分家支配するようになった。バーミーヤンのゴール朝西方勢力伸ばしてアム川流域にいたる地方支配しガズナ分家インド支配企てることになる。

※この「アラーウッディーンの勃興」の解説は、「ゴール朝」の解説の一部です。
「アラーウッディーンの勃興」を含む「ゴール朝」の記事については、「ゴール朝」の概要を参照ください。

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