アメーバ細胞鞭毛細胞とは? わかりやすく解説

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アメーバ細胞・鞭毛細胞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 02:10 UTC 版)

変形菌」の記事における「アメーバ細胞・鞭毛細胞」の解説

胞子発芽すると、1個のをもつアメーバ細胞 (粘菌アメーバ粘液アメーバ myxamoeba) または鞭毛細胞 (myxoflagellate, flagellate cell, swarm cell) が生じる (右図2)。アメーバ細胞糸状の副仮足をもつ。一方鞭毛細胞はふつう2本鞭毛性であり、細胞端から前方伸びる鞭毛と、後方伸びる鞭毛をもつ。長短鞭毛とも小毛を付随しない (むち型)。発芽後のアメーバ細胞鞭毛細胞の間は、水分条件などによって変換することがある (水分が多いと鞭毛細胞になる)。ただし鞭毛細胞を欠く例も知られている。 アメーバ細胞鞭毛細胞は、細菌などの有機物粒子捕食、または可溶性有機物吸収するアメーバ細胞は、二分裂によって増殖する。この二分裂において、核分裂開放型 (核膜消失する) であり、には中心体存在する染色体小さく確認難しい。核ゲノム塩基配列モジホコリ (モジホコリ目) の無菌においておおよそ解読されているが、繰り返し配列多く解析困難にしている。リボソームRNA遺伝子染色体上には存在せずプラスミド上に多コピー存在する生活環通じて変形菌ミトコンドリア管状クリステをもつ。 不適な環境下では、アメーバ細胞ガラクトサミンを含む細胞壁形成し、ミクロシスト (microcyst) とよばれる耐久細胞になる。好適環境になると、ミクロシストは発芽してアメーバ細胞または鞭毛細胞生じる。 変形菌中には、単アメーバ鞭毛細胞である時期のみをもち、(少なくとも培養下では) 変形体子実体を形成しないもの知られている。このような生物は、Hyperamoeba に分類されていた。分子系統学研究からは、Hyperamoeba とされる生物多系統群であり、モジホコリ属やカタホコリ属、ムラサキホコリ属などさまざまな系統変形菌含んでいることが示されている (2020年現在では Hyperamoeba は、モジホコリ属のシノニムとされている)。このことは、変形体子実体形成能の二次的欠失が、変形菌の中で独立何度も起こったことを示唆している。

※この「アメーバ細胞・鞭毛細胞」の解説は、「変形菌」の解説の一部です。
「アメーバ細胞・鞭毛細胞」を含む「変形菌」の記事については、「変形菌」の概要を参照ください。

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