アメーボフリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 02:25 UTC 版)
アメーボフリア Amoebophrya Koeppen, 1894は暖海性のプランクトン(フタヒゲムシ、ハダカオビムシ、夜光虫および放散虫) の体内に普通にみられる寄生虫である。現在では動物ではなくアルベオラータ 渦鞭毛虫門 Dinoflagellataに置かれる。 1894年、Koeppenが放散虫 SticholoncheからAmoebophrya sticholonchaeをはじめて記載したが、この寄生虫はそれ以前からプランクトンの研究者の間で知られていた。1904年、Neresheimerはローマンネラとともにアメーボフリアを中生動物門に含めたが、その後生活史にみられるいくつかのステージの研究から、Hyman (1940)ではアメーボブリアは寄生性渦鞭毛藻類の1種とされた。Saldarriaga et al. (2001)により、18SrRNA やSSUrDNAの塩基配列の比較による系統解析からも渦鞭毛藻類の1種であることが示された。 アメーバのようにゆっくり体の形を変えることができることから名づけられた。生活史のなかで寄生生活を送るステージはtrophontで,宿主から離れると反転し自由生活を送る蠕虫様のステージ vermiformを形成する。このvermiform からdinosporeが形成され宿主の体内に侵入すると考えられている。
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