ローマンネラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 02:25 UTC 版)
ローマンネラ Lohmannella Neresheimer, 1903はサイズチボヤ類の生殖腺にみられる寄生虫である。日本では、1913年谷津により三崎産のサイズチボヤ Fritillaria sp.から未記載種1種の報告があるのみ。現在では動物ではなくアルベオラータ 渦鞭毛虫門 Dinoflagellataに置かれる。 尾虫類の研究で知られるH.Lohmann が1896年にサイズチボヤの生殖腔に寄生虫を発見した。その後Neresheimer(1903; 1904)がサイズチボヤ Fritillaria pellucidaとホソサイズチボヤ F.haplostomaからそれぞれLohmannella catenataとL. paradoxa の2種を記載した。Neresheimer (1903)はローマンネラを中生動物としたが、Hyman (1940)によると寄生性渦鞭毛藻類の1 種と考えられている。 体長は0.3-0.4 mmほどで、その体は3-6個のドーナツ状の細胞を積み重ねたチョロギような形をなす。体の前端の細胞には多数の枝状または指状の仮足がみられる。成熟した個体では体の後端部から順に細胞が分離し宿主から離れる。
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