アメリカ空軍による使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 02:20 UTC 版)
「チェリー・ポイント海兵隊航空基地」の記事における「アメリカ空軍による使用」の解説
1957年7月1日、アメリカ空軍の第614航空管制警戒隊がフェーズⅠ移動レーダー局(M-116)をチェリー・ポイントに設置した。このレーダー局は、計画されていた44か所の移動レーダー局のうちの1つであった。空軍は、1台のAN/FPS-6および2台のAN/FPS-8レーダーを基地飛行運用局の近傍に配置した。90フィート(約27メートル)のタワーの頂上にレドームなしでこれらのレーダーを備えたレーダー局は、当初、地上要撃管制警戒局として使用された。地上要撃管制局としての管制警戒隊の任務は、要撃機をレーダー・スコープ上に捉えた彼我不明の侵入機に向けて誘導することであった。 航空基地に所在するレーダーに加えて、2つのギャップ・フィラー無人局(AN/FPS-14)としてM-116B(ノースカロライナ州エンゲルハルト、北緯35度29分49秒 西経076度00分34秒 / 北緯35.49694度 西経76.00944度 / 35.49694; -76.00944 (M-116B))、およびM-116C(ノースカロライナ州ホーリー・リッジ、北緯34度30分50秒 西経077度32分08秒 / 北緯34.51389度 西経77.53556度 / 34.51389; -77.53556 (M-116C/M-115C))が設置され、レーダーのカバー領域を拡大した。 AN/FPS-8のうちの1台は、1960年のハリケーン・ドナの被害を受けた。そのレーダーは1960年4月30日に海軍に管理換され、もう1台の被害を受けなかったAN/FPS-8レーダーは海兵隊により基地における航空管制用として長期にわたって使用されることとなった。 1961年には、M-116が半自動防空警戒管制組織(SAGE)に組み込まれ、当初の間は、バージニア州のフォート・リー空軍基地にデータを供給した。統合後の1963年3月1日に、管制警戒隊は、第614レーダー部隊へと改編された。レーダー部隊は、探知した航空機の距離、方向、高度および速度ならびに彼我の区分に関し、年中無休でSAGE指令センターに情報を提供した。 チェリー・ポイント海兵隊航空基地における空軍のレーダー運用は、予算の削減と対航空機用レーダー・サイトの閉所に伴い、1963年8月1日に終了した。
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