アトムの子/BLOW
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『アトムの子 / BLOW』(アトムのこ / ブロウ)は、山下達郎通算23作目および通算32作目のシングル。1992年2月25日と1999年7月14日にそれぞれ発売された。
AMDM-6050
| 「アトムの子 / BLOW」 | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 山下達郎 の シングル | ||||||||||||||||
| 初出アルバム『ARTISAN (アトムの子)』/『RARITIES (BLOW)』 | ||||||||||||||||
| リリース | ||||||||||||||||
| 規格 | 8cmCDシングル | |||||||||||||||
| ジャンル | ||||||||||||||||
| レーベル | MOON / MMG | |||||||||||||||
| 作詞・作曲 | 山下達郎 | |||||||||||||||
| プロデュース | 山下達郎 | |||||||||||||||
| チャート最高順位 | ||||||||||||||||
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| 山下達郎 シングル 年表 | ||||||||||||||||
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| EANコード | ||||||||||||||||
| ASIN B00005HZ93, JAN 4988029605030 | ||||||||||||||||
解説
「アトムの子」はアルバム『ARTISAN』からのリカット・シングル。シングルカットに際してリミックスされた[1]。ベスト・アルバム『TREASURES』とオールタイム・ベスト『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』にもそれぞれ収録された。また、シングル「JUVENILEのテーマ〜瞳の中のRAINBOW〜」[注釈 1]に1992年、シングル「僕らの夏の夢 ⁄ ミューズ」[注釈 2]に2009年のライブ・ヴァージョンがそれぞれ収録された[注釈 3][注釈 4]。山下曰く「漫画というカテゴリーをはるかに越えた巨人」という、1989年に死去した手塚治虫へのトリビュート・ソングを、鉄腕アトムをモチーフに書こうと思い立ったのがアルバム完成の10日前。どうしてもアルバムに収録したくて連日の徹夜で仕上げ、何とか間に合わせたという[2]。イントロが『サンデー・ソングブック』のオープニング・ジングルに使われている。その他2000年にTBS系ドラマ『教習所物語』のエンディング・テーマに使われた他、2002年にはスズキエスクード ヘリーハンセン リミテッドCMソングに使用された。また、2009年のNHK BS2『週刊・手塚治虫』ではテーマ曲に採用された[注釈 5][注釈 6]。
「BLOW」はTBS系TV「アメリカズ カップ'92」テーマ・ソングとして制作された楽曲で、当初はこのシングルにのみ収録された。山下によればヨットレースのVTRと首っ引きで作った作品なので、その手の情景に抜群にフィットする音楽だという。コーダのファルセットのメロディーは、1958年のアメリカ映画『ヴァイキング』のテーマから引用されている[3]。
収録曲
- 全作詞 · 作編曲:山下達郎
- アトムの子
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- キリンゴールデンビターCMソング
- TBS系ニュース番組『あさチャン!』内コーナー『47都道府県 ご当地ハテナの旅』テーマソング
- ゲーム『龍が如く6 命の詩。』エンディングスタッフロール後半のテーマ[4]
-
- BLOW
- TBS系TV『アメリカズ カップ'92』テーマソング
クレジット
- Produced & Arranged by TATSURO YAMASHITA
WPDV-10020
| 「アトムの子」 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 山下達郎 の シングル | ||||
| 初出アルバム『ARTISAN』 | ||||
| B面 | BLOW ('98 REMIX) | |||
| リリース | ||||
| 規格 | 8cmCDシングル | |||
| ジャンル | ||||
| 時間 | ||||
| レーベル | MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN | |||
| 作詞・作曲 | 山下達郎 | |||
| プロデュース | 山下達郎 | |||
| チャート最高順位 | ||||
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| 山下達郎 シングル 年表 | ||||
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| EANコード | ||||
| ASIN B00005HJ5C, JAN 4943674009886 | ||||
解説
1999年、「アトムの子」がフジテレビ系TV『サタ☆スマ』テーマソングに使用にされるのを受け、品番改定により再発された。カップリングの「BLOW」はアルバム『COZY』のアナログ盤に収録され、後にベスト・アルバム『RARITIES』にも収録された1998年リミックス・ヴァージョンに差し替えられたほか、「アトムの子」「BLOW」両曲のオリジナル・カラオケが併せて収録された。
山下にとって8cmCD形態でのシングル・リリースは、本作が最後となった。
収録曲
| 全作詞・作曲: 山下達郎。 | ||
| # | タイトル | 時間 |
|---|---|---|
| 1. | 「アトムの子」(フジテレビ系『サタ☆スマ』テーマソング) | |
| 2. | 「BLOW ('98 REMIX)」 | |
| 3. | 「アトムの子 (original karaoke)」 | |
| 4. | 「BLOW (original karaoke)」 | |
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合計時間:
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ミュージック・ビデオ
1983年から1993年までにMOONレーベルで発表された山下達郎の6作品が2025年5月から11月にかけてアナログ盤とカセットにて完全生産限定で再発売され、デビュー50周年を記念したシリーズの一環として、アルバム『ARTISAN』のアナログ盤とカセットテープが10月22日に発売。これを記念して、収録曲「アトムの子」のミュージックビデオがYouTubeで公開された[6][7]。
このたびMVが公開された「アトムの子」は1989年に死去した手塚治虫へのトリビュートソング。MVでは「当時、鉄腕アトムを見た大人や子供が想像した様々な未来、そして心に抱いたワクワク感、夢や未来への憧れを、現代にも共有できるような映像に」をコンセプトに、CGやアニメーションに実写映像をかけ合わせることで、楽曲の持つ「ノスタルジー」と「未来」を表現。クリエイティブスタジオYAR制作のもと、アートディレクションにYOSHIROTTEN、監督に黒柳勝喜を迎えて制作された。なお本楽曲のミュージックビデオが制作されるのはこれが初となる[6]。
レコーディング
アトムの子
| ©1991 by SMILE PUBLISHERS INC. |
| 山下達郎 | : |
|
| 浜口茂外也 : Percussion |
| 竹内まりや : Background Vocals |
| 村田和人 : Background Vocals |
| 杉真理 : Background Vocals |
| 佐藤康夫 : Recording & Mixing Engineer |
BLOW
| ©1992 NICHION,INC. & SMILE PUBLISHERS INC. |
| 山下達郎 | : |
|
| 青山純 : Drums |
| 伊藤広規 : Electric Bass |
| 浜口茂外也 : Percussion |
| 土岐英史 : Soprano Sax Solo |
| 佐藤康夫 : Recording Engineer |
| 吉田保 : Mixing Engineer |
| Recorded at Smile Garage in 1991 |
リリース日一覧
| 地域 | タイトル | リリース日 | レーベル | 規格 | 品番 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本 | アトムの子 / BLOW | 1992年2月25日 | MOON ⁄ MMG | 8cmCDシングル | AMDM-6050 | 全2曲 |
| アトムの子 | 1999年7月14日 | MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN | WPDV-10020 | カラオケを含む全4曲 |
収録アルバム
アトムの子
| # | タイトル | リリース日 | レーベル | 規格 | 品番 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ARTISAN | 1991年6月18日 | MOON ⁄ MMG |
CD
|
AMCM-4240 | |
| AMTM-4100 |
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|||||
| 1999年6月2日 | MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN |
CD
|
WPCV-10026 | 品番改定によるエムエムジー盤の再発 | ||
| 2 | TREASURES | 1995年11月18日 | MOON ⁄ east west japan |
CD
|
AMCM-4240 | ムーン・レーベル初のベスト・アルバム |
| 1999年6月2日 | MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN |
CD
|
WPCV-10028 | 品番改定によるイーストウエスト盤の再発 | ||
| 3 | OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜 | 2012年9月26日 | MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN |
|
|
オールタイム・ベスト |
BLOW
| # | タイトル | リリース日 | レーベル | 規格 | 品番 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | COZY | 1998年11月25日 | MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN |
2LP
|
WPJV-7450~1【初回生産限定盤】 | アナログ盤のみ“'98 REMIX”を収録 |
| 2 | RARITIES | 2002年10月30日 | MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN |
CD
|
WPC2-10001 |
カバー
脚注
注釈
- ^ 「JUVENILEのテーマ〜瞳の中のRAINBOW〜」 2000年7月12日発売 MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN CD:WPCV-10033
- ^ 「僕らの夏の夢 ⁄ ミューズ」 2009年8月19日発売 MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN CD:WPCL-10741
- ^ 『PERFORMANCE '91-'92』 1992年3月15日中野サンプラザホール
- ^ 『PERFORMANCE 2008-2009』 2009年4月25日北海道厚生年金会館
- ^ 2010年のライブでは曲中にこの年、誕生45周年を迎えた『ウルトラマン』の主題歌「ウルトラマンの歌」が演奏された。
- ^ 2012年のライブでは曲中、コーラスにタケコプターを交えて、“誕生100年前”を迎えた『ドラえもん』の主題歌「ドラえもんのうた」が演奏され、その模様はシアターライブ『Performance1984-2012』で公開された。
出典
- ^ 『プレミア3』1992年1月放送「新春放談」より
- ^ 『TREASURES』(Booklet)山下達郎、MOON ⁄ east west japan、1995年。AMCM-4240。
- ^ 『RARITIES』(Booklet)山下達郎、MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN、2002年。WPC2-10001。
- ^ “山下達郎、人気ゲーム「龍が如く」に楽曲提供 自身初の試み「蒼氓」等5曲”. スポニチアネックス. (2016年9月15日) 2016年9月15日閲覧。
- ^ a b c d e f “山下達郎/アトムの子” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社. 2021年7月12日閲覧。
- ^ a b “山下達郎「アトムの子」初ミュージックビデオ公開、「ARTISAN」再発記念して”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2025年10月22日). 2025年10月22日閲覧。
- ^ “山下達郎、1983年~93年作品をアナログ盤&カセットで再発売”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2025年3月30日). 2025年3月30日閲覧。
外部リンク
- Warner Music Japan
-
- 山下達郎「アトムの子 c/w Blow」 – DISCOGRAPHY
- 山下達郎「アトムの子 c/w BLOW('98 REMIX)」 – DISCOGRAPHY
- 山下達郎 OFFICIAL SITE
-
- アトムの子 [1992] – Discography SINGLE
- アトムの子 [1999] – Discography SINGLE
- アトムの子のページへのリンク