「世界の果てまで 」(せかいのはてまで)は、1995年11月1日 (1995-11-01 ) に発売された山下達郎 通算27作目のシングル 。
解説
「世界の果てまで」は読売テレビ - 日本テレビ 系ドラマ『ベストフレンド 』[ 注釈 1] 主題歌として制作された。当初はシングルのみでのリリースだったが、後にベスト・アルバム 『TREASURES 』とオールタイム・ベスト 『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜 』にそれぞれ収録された。「Endless Game 」[ 注釈 2] 同様、結果的に作家的な意思が強く出た、自身の作品としては異色なアプローチとなったと思うという[ book 1] 。この曲で山下は「冬に向かう季節、青山の絵画館通りあたりの、雨の日の情景を描きたかった」[ book 2] のだという。
「二人の夏」は1994年 (1994 ) にシュガー・ベイブ のアルバム『SONGS 』[ 注釈 3] がオリジナル・マスターでCD化されたのにあわせて行われた『TATSURO YAMASHITA Sings SUGAR BABE 』[ 注釈 4] のライブ音源。後にアルバム『Ray Of Hope 』初回限定盤にセットのボーナスCD『Joy 1.5』に「二人の夏 ('94 Live Version)」のタイトルで収録された。シュガー・ベイブとほぼ同時期に活動していたグループ“愛奴 ”のデビュー曲で[ 注釈 5] [ 注釈 6] 、後にソロで活動する浜田省吾 の作品。バンド結成後、帰郷した広島でバンドでのリハーサルを行っていた1972年 (1972 ) 頃に書いた曲だという。浜田によれば、メンバーに聞かせたところ良い曲だと言われ「ああ、俺にもメロディー作れるんだって思い始めた」[ book 3] のだという。シュガー・ベイブのライブでは演奏されなかったが『TATSURO YAMASHITA Sings SUGAR BABE』[ 注釈 4] では、当時から大好きだったというこの曲もソロ・デビュー以前のレパートリーとともに演奏された[ 注釈 7] 。このカヴァー・ヴァージョンを聴いた浜田は「口に言い表せない名誉です」とし、「すごく大人っぽくなっています。演奏は俺達よりもはるかに上手いです」ともコメントしている[ 注釈 8] 。
このシングル以降、タイトル・トラックのオリジナル・カラオケ が併せて収録されるようになった。
収録曲
世界の果てまで – (5:04) [ 1]
二人の夏 (LIVE VERSION) – (4:15) [ 1]
世界の果てまで (オリジナル・カラオケ ) – (5:04) [ 1]
レコーディング
世界の果てまで
山下達郎
Drum Programming, Computer Programming, Electric Bass, Electric Guitar, Acoustic Guitar, Synthesizers, Percussion, Autoharp & Background Vocals
二人の夏 (LIVE VERSION)
山下達郎 Acoustic Guitar
島村英二 Drums
伊藤広規 Bass
佐橋佳幸 Electric Guitar
難波弘之 Keyboards
重実徹 Keyboards
佐藤康夫 Mixing Engineer
1994年5月2日 (1994-05-02 ) 中野サンプラザホール
クレジット
Produced & Arranged by TATSURO YAMASHITA
リリース日一覧
収録アルバム
世界の果てまで
二人の夏 (LIVE VERSION)
脚注
注釈
^ 『ベストフレンド 』 1995年10月16日 – 12月11日 (1995-10-16 – 1995-12-11 ) 放映 脚本:中園ミホ 、林誠人 出演:松雪泰子 、深津絵里 他
^ 「Endless Game 」 1990年4月25日 (1990-04-25 ) 発売 MOON ⁄ MMG SCD:AMDM-6009
^ シュガー・ベイブ 『SONGS 』 1994年4月10日 (1994-04-10 ) 発売 NIAGARA ⁄ east west japan CD:AMCM-4188
^ a b 『TATSURO YAMASHITA Sings SUGAR BABE 』 1994年4月26日 – 5月2日 (1994-04-26 – 1994-05-02 ) 中野サンプラザホール
^ 愛奴 『愛奴 』 1975年5月1日 (1975-05-01 ) 発売 CBS/SONY LP:SOIL 130
^ 愛奴「二人の夏 」 1975年5月1日 (1975-05-01 ) 発売 CBS/SONY 7":SOLB 233
^ 「僕と全く同い歳で、同じ年齢で、同じ年にバンドを作って、同じ年にバンドのアルバムを出して、同じ年にバンドを解散して、そして同じようにソロになって、僕と同じようになかなか売れなくて、やはり僕と同じ頃にブレイクして、今でも現役で第一線でバリバリで活躍している一人のミュージシャンがいます。彼は僕とは音楽性が全く違う人なんですけど、僕には彼の考えている事とかやりたい事とかそういう事が非常に手に取るようによく分かります。それはやはり一つの時代を共有した人間の持つ嗅覚といいましょうか、そういうものだと思うんですけど。その意味では音楽も考え方も全然違うんですけど、彼は僕にとってのある種の同志と言えますし、彼もきっと僕の事を同じ様に思っているんじゃないかと思いますが。彼がやはりバンド時代に作って歌っていたこの有名なナンバーを今日は是非ともやりたくて持ってきました」[ 2]
^ イーストウエスト盤『SONGS』の販促用フライヤーには、小西康陽 、田島貴男 とともに浜田のコメントを収載。
出典
書籍
その他
外部リンク
Warner Music Japan
山下達郎 OFFICIAL SITE
テレビドラマデータベース
その他
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