アデクとは? わかりやすく解説

アデク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/03 06:51 UTC 版)

アデク
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: フトモモ目 Myrtales
: フトモモ科 Myrtaceae
: フトモモ属 Syzygium
: アデク S. buxifolium
学名
Syzygium buxifolium Hook. et Arn.
花・やや遅い時期

アデク Syzygium buxifolium Hook. et Arn. は、フトモモ科に属する樹木。小さなつやのある葉を対生させる。

特徴

常緑性の小高木で、樹高は10-15m、径30cmに達する[1]。全株無毛。樹皮は赤褐色で鱗片状に剥げる[2]。小枝は細く、その断面は四角になっている。葉は対生で、2-5mmの葉柄があって長さ1-3cm、幅1-2cm。葉身は楕円形から長楕円形、時に倒卵状楕円形で革質、先端は鈍く尖るか丸く、基部はくさび状に細まる。主脈は表面ではくぼみ、裏面では突出する[3]側脈は羽状に多数あるが、あまりはっきり見えない。

花期は5-7月。花序は茎の先端か葉腋から出る円錐状の散房花序で、長さ2-4cmで少数の花を付ける。花は白で、径3mm。は倒円錐形で長さ3mm、花弁は4枚あるがすぐに脱落する。雄蘂は多数あって長さ3-4mm。液果は球形で、紫褐色に熟して径は約7mm。

和名は沖縄方言に由来するようで、沖永良部島から八重山列島にかけての各地でアヂカ、アヂク、アディク、アデク、アドウクなど類似の方言名が知られている[4]。材が硬いことからナタオレの地方名も知られる。

分布と生育環境

日本では九州南部から屋久島種子島、および奄美大島以南の琉球列島に分布する。国外では台湾中国南部ベトナムに産する[5]

マツ林やシイ林などに生育する[6]。乾燥した地域に多い[7]

分類

フトモモ属はアジアからアフリカオーストラリアに渡る地域に500種を擁する大きな属である。その中で日本に分布するのは本種ともう1種、以下の種があるのみである。

  • S. cleyeraefolium ヒメフトモモ
本種に似たものであるが、やや葉が大きく、葉形が倒卵形、花色が違うなどの点で区別される。小笠原諸島固有種である。なお、特に葉の小さいものが本種と混同されてきたことがあり、アデクモドキとしてヒメフトモモの変種 var. microphyllum とする説もあった[8]が、YListはこれを変種とは認めていない。

本属のものでは、もう1種フトモモ S. jambos が屋久島以南の琉球列島で野生化しているが、これは長さ20cmにも達する大きな葉を持つ。

利用

庭園樹盆栽としても用いられる。材は把柄材に好適で、太いものは床の間の装飾用柱材として使用される[9]

出典

  1. ^ 以下、記載は主として佐竹他(1999)p.97
  2. ^ 初島(1975),p.436
  3. ^ 初島(1975),p.436
  4. ^ 天野(1982),p.127
  5. ^ 佐竹他(1999)p.97
  6. ^ 池原(1979),p.130
  7. ^ 天野(1982),p.127
  8. ^ 佐竹他(1999)p.97
  9. ^ 天野(1982),p.127

参考文献

  • 佐竹義輔他編著、『日本の野生植物 木本 II』(新装版)、(1999)、平凡社
  • 初島住彦 『琉球植物誌』 沖縄生物教育研究会、1975年、追加・訂正版
  • 天野鉄夫、『琉球列島有用樹木誌』、(1982)、琉球列島有用樹木誌刊行会
  • 池原直樹、『沖縄植物野外活用図鑑 第6巻 山地の植物』、(1979)、新星図書

アデク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/06 06:37 UTC 版)

ポケットモンスターB・W 炎雷の英雄」の記事における「アデク」の解説

ポケモンリーグチャンピオン。Nとの戦いで行方不明になった思われていたが、実際バトルすることなくシンとライトストーンを探すように命じられ逃走し、バッドブラザーズに苦戦したシンピンチ救ったその後シンリゾートデザートへと導き悪党フリをしてシン騙し討ち仕掛けた。しかし、最終的にシンにライトストーンに触れられたことで本当事実明かしシンとNの戦い見届けた自分チャンピオンであることには鼻が高いが、シンポケモンリーグよりも自分弟子であるレンブの方が詳しいと知った時は「ワシ弟子のくせに」と呆れていた。

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