にべ【×鮸】
読み方:にべ
スズキ目ニベ科の海水魚。全長約70センチ。体は長楕円形で側扁する。体色は淡灰青色、うろこの列に沿って暗褐色の斜線が走る。耳石が大きく、浮き袋がよく発達し、筋肉で振動させて発音する。松島湾以南の浅海の泥底にすむ。練り製品の原料。浮き袋は、にかわの原料。ぐち。
にべ【鰾=膠/鮸=膠】
仁部
名字 | 読み方 |
仁部 | にぶ、にべ |
ニベ
(にべ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/16 22:59 UTC 版)
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ニベ | |||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Nibea mitsukurii Jordan and Snyder,1900 |
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英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Nibe croaker Honnibe croaker |
ニベ(鮸、Nibea mitsukurii)はスズキ目スズキ亜目ニベ科に属する魚である。東北沖以南や東シナ海に生息。近海の泥底に棲む。体色は灰色で、全長約80センチメートルに達する。幅広く調理できる白身魚でもある。
ホンニベ、ハラカ(腹赤、鰚)とも呼ばれる。シログチとともに関東では「イシモチ」、関西では「グチ」と呼ばれ混同されることがあるが、別属の魚である。外見上では、鰓蓋上部の黒色斑の有無(ニベにはない) や体側の小黒色斑点列の有無(ニベにはある)で区別が可能である。「イシモチ」という通称はその耳石の大きさに、「グチ」という通称はその「ぐうぐう」という鳴き声に由来する。
膠
この魚の鰾(うきぶくろ)を煮詰めて作る膠(にかわ、英: Animal glue)はきわめて粘着力が強い[1]。この膠自体も「鰾膠」(にべ)と称する。特に江戸時代には高級な膠の原料になった[2]。
ここから転じて皮革業界ではフレッシングという工程で除去される動物の皮に付着した脂や結締組織などを「ニベ」と称しており膠やゼラチンの原料になっている[2]。
また、そのべたべたした性質から愛想や世辞を表す言葉にも転じ[1]、無愛想な様子を表す「にべもない」という慣用句の「ニベ」も、この「鰾膠」のことである[1]。
ニベ科
- オオニベ
- シログチ
- キグチ
- クログチ
- コイチ
脚注
鮸
「にべ」の例文・使い方・用例・文例
- 床にべったり腰をおろす
- 「金なら貸さないからな」、俺はにべもなく言った。
- 彼は彼女にべたぼれだ。
- 彼はお母さんの頼みをにべもなくことわった。
- にべもなく断わって彼女は彼の野望を砕いた.
- 彼は(私を助けるのを)頭から[にべもなく]断わった.
- 彼は私の申し出をにべもなくはねつけた[拒絶した].
- 彼らは陽気にべらべらと話し続けた.
- 彼女は彼のプロポーズ[提案]をにべもなくはねつけた.
- 着物が体にべったりとくっついて気持ち悪かった.
- 自分の好意的な申し出がにべもなく蹴られたと聞いて彼は激怒した.
- シャツが体にべたべたくっついた.
- 数字がそのページにべったり書かれていた.
- 刀にべっとり血がついていた.
- 顔にべたべた白粉を塗る
- にべも無く断る
- にべも無い返事をする
- にべも無く断られた
- 善隣の好誼を顧ればにべなく断ることもできぬ
- たまねぎにべと病を引き起こす菌類
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