にべもない

実用日本語表現辞典

膠も無い

読み方：にべもない
別表記：ニベも無い、鰾膠も無い、膠もない

そっけない、愛想がない、といった意味。この場合の「膠」は、ニベ科の魚の鰾(うきぶくろ)を原料にして作られた膠(にかわ)のことで、粘り気の比喩。にべない。

（2010年10月8日更新）

デジタル大辞泉

鰾膠(にべ)も無(な)・い

読み方：にべもない

愛想がない。取り付く島もない。「—・い態度」「—・く断られる」

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

にべもない

出典:『Wiktionary』 (2018/07/01 18:16 UTC 版)

成句

鰾膠（にべ）もない（「鰾膠」は「鰾」とも）

1. 愛想がない。そっけない。
   • 「お話はよくわかりますが、あなたも気持よくこの宿に泊つていられた方がいゝんですから、主人の宿料請求に対しては、向うで納得するように、十分ご相談なすつたらどうです。場合によつては、金策のために上京される必要があるとしたら、例えば、借用証書を一札入れるとか、出来れば、相当な保証人をお立てになるとか……」「ないですよ、そんな保証人なんか」にべもなく言つてのける岡本の口吻に、増田は、むかむかと腹が立つた。（岸田國士 『この握りめし』）

同義句

• けんもほろろ
• 取り付く島もない