なんこ

デジタル大辞泉

なん‐こ【何個／何^▽箇】

読み方：なんこ

１ どれほどの個数。いくつ。個数が不明であるときに用いる。「あと—必要ですか」

２ 《「なんご」とも》遊戯の一。碁石や細かく折った杉ばしなどを、手の中に握って差し出し、持っている数を当てさせるもの。

３ 江戸時代、一文銭を手のひらに握り、その数を当てさせるばくち。

焼酎・泡盛用語集

なんこ（なんこ）

鹿児島に古くから伝わる酒席での遊び。慶長三（1598）年、島津義弘が朝鮮の役から帰国した際始めたのが最初と伝えられる。2人で向き合い10cm程度の箸や角材を3本以内右手に隠し持ち、気合もろとも右手を突き出して双方の合計を当て合う。負けた方が罰として焼酎を飲まされる。数の呼び方がユーモラスで、ゼロがパラ・おいやらん（だれもいないの意）。一本が天皇陛下・一人前。二本が下駄ん歯。三本が下駄ん目・犬（いん）の小便（しびん）。四本が蚊帳（かや）ん釣手（ついて）。五本が片手。六本（世の中全部の意）が大世間（うぜけん）いっぺといった具合である。

奥豊後の言葉

～なんこ

　[意]など[例]かいしゃあ　やめてえなんこ、そげんこつぅいいなんな(会社をやめたいなどと、そんなことをいわないで)

隠語大辞典

何個

読み方：なんこ

1. 「なめかた」に同じ小賭博にして、石で行ふを「石なご」といふ。

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なんこ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/05/20 14:15 UTC 版)

なんことは、日本語の単語。それぞれ以下の意味がある。

• 一般的には、物の数を指す「いくつ」を意味する言葉。→ 何個
• 遊戯・賭博の一種。「ナンゴ」ともいう。
  • 碁石・小石もしくは細かに折った杉箸などを握り相手に差し出してその人に数を当てさせる遊戯。「ナンコ遊び」。あるいは、鹿児島県、宮崎県に伝わる酒席でのお遊び。10cmほどの木の棒数本を使って、お互いの手の中にある本数を当てる遊び。→薩摩拳を参照。
  • 一文銭を握り、相手に丁か半かを当てさせる博戯。
• 鍋料理の一種。→なんこ鍋を参照。

参考文献

• 『広辞苑』〈岩波書店〉（いくつ、遊戯の一種・以下2種類の意味まで）
• 増川宏一・著『物と人間の文化史 40-Ⅲ 賭博Ⅲ』〈法政大学出版局〉
• 伊藤拓馬・著『賭けずに楽しむ日本の賭博ゲーム』〈立東社〉

Weblio日本語例文用例辞書

「なんこ」の例文・使い方・用例・文例

• 軟膏(なんこう)を肩に塗ること.
• ホウ酸軟膏(なんこう).
• 唇用軟膏(なんこう).
• アユタヤは｢難攻不落(なんこうふらく)｣を意味するが，その名にもかかわらず， 1767年にビルマ軍の侵攻により完全に破壊された。