知創造
【英】:Knowledge Creation
知創造とは、組織内外の「知」と「知」がダイナミックに結びつき、自己増殖しながら独自の「知」を蓄積し、再生産を繰り返しながら環境変化への対応スピードを速めていく過程をいう。
企業の利益を左右するファクターとしての「知」がクローズアップされているため、各企業がどのような「知」を創造して社会にアピールし存在感を高めて行くかが、重要な課題となっている。
よって知創造は、企業戦略のキー・コンセプトのひとつといえる。
「知」の創造は「人」に依存するため、必然的に「人材戦略」が知創造の中心テーマとなりうる。その基軸となるアプローチは、自社の独創的な提供価値を生み出す「コア・プロセス」を経営機能上のどこに置くかを見極め、そのプロセスを担う人材(「コア人材」)に焦点を当てた施策展開をすることであり、結果として競争優位を実現しようとするものである。
方法論的には、コア・プロセスが必要とする知力(知恵と活力)の充足度(必要知力と現状知力のギャップ)をつかみ、内外を問わず発掘・登用・育成までの「コア人材ビジョン」を描き出すことから始まる。その上で、コア人材の独創的活動を誘導する人事諸制度を含むマネジメントシステムの革新、社内外の知的資産を蓄積・再生産できるインフラ(ナレッジ・プラットフォーム)作りを行うこととなる。
知創造は、予測不可能な変化が連続する環境をむしろ事業機会ととらえ、経営にダイナミズムを起こし続けていくための革新コンセプトの一つになるものと考えられる。
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