組織生産性
【英】:Organizational Productivity
「生産性」は、生産・製造部門では古くから管理指標のガイドとして普及してきていた。その場合の生産性は「物的生産性」といわれている概念である。また、財務分析の分野では労働生産性(=付加価値額/従業員数)が一般的にもちいられる。
一方で、ホワイトカラーの組織における「組織生産性」を測定・管理する体系的な方法が求められていた。
JMACでは、組織の中で遂行されている全ての業務を体系化し、業務をST(Standard Time:標準時間)型とTT(Target Time:目標)型に区分し、組織の再設計を提唱した。生産性の尺度が相違する業務は区分して組織化するのが原則という考えである。
ST型業務を担う組織では、伝票枚数、処理件数などオペレーションの生産性を、物的生産性の指標と同じように単位工数あたりの枚数・件数で測定・管理する。一方、アウトプットとなる成果が測定しにくい知的活動を担うTT型組織については、アウトプットである成果について、組織的な価値判断を行い金額換算することを奨めている。
そして、知の生産性を測定する手法として「時間生産性」の概念を適用する。例えば、1人当たりの年間労働時間をどのような成果を生み出すために投入したのか、そしてその成果はいくらの金額的価値とみなすのか、という見方で時間生産性を測定する方法をとる。
生産性を日常的に測定するには、組織単位をその成果が明確にできるレベルに分離・集約し、その職務範囲を設計することが必要なのである。
「組織生産性」の例文・使い方・用例・文例
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