たゆむ

デジタル大辞泉

たゆ・む【^×弛む】

読み方：たゆむ

［動マ五（四）］

１ （ふつう、打消しの語を伴って用いる）緊張がゆるむ。油断する。なまける。「倦(う)まず—・まず励む」

２ 勢いが弱まる。

「たぐへくる松の嵐や—・むらむ尾上にかへるさをしかの声」〈新古今・秋下〉

３ 疲れる。くたびれる。

「足—・めば、この児を肩に乗せ背に負うて」〈太平記・二〉

４ 張ったものがたるむ。ゆるむ。

「糸ガ—・ム」〈日葡〉

［動マ下二］気持ちをほぐす。油断させる。

「御物の怪の—・めけるにや」〈源・夕霧〉

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

たゆむ

出典:『Wiktionary』 (2021/11/26 13:35 UTC 版)

語源

古典日本語「たゆむ」 < 「たゆし」 + 接尾辞「む」

発音

• (東京) たゆ​む [tàyúꜜmù] (中高型 – [2])
• IPA^(?): [ta̠jɯ̟ᵝmɯ̟ᵝ]
• (京阪) たゆむ (平板型)

動詞

たゆむ【弛む】

1. （多く打消しを伴い）緊張が緩む。だらける。
2. （糸などが）たるむ。たわむ。

活用

語源

「たゆし」 + 接尾辞「む」

動詞

たゆむ【弛む】

1. 緊張が緩（ゆる）む。油断する。
2. 勢（いきお）いが衰（おとろ）える。
3. 途中で怠（おこた）る。

活用

たゆ-む 動詞活用表（日本語の活用）

マ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
たゆ	ま	み	む	む	め	め

たゆむ【弛む】

1. 油断させる。

活用

たゆ-む 動詞活用表（日本語の活用）

マ行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
たゆ	め	め	む	むる	むれ	めよ

発音

四段活用

三拍動詞二類^(?)

• 連体形

  (平安時代)たゆむ

  (南北朝時代)た​ゆむ

  (室町時代)た​ゆむ

  (江戸時代)た​ゆむ

諸言語への影響

• 現代日本語: たゆむ

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「たゆむ」の例文・使い方・用例・文例

• たゆむことなく永遠という主題を追究した彼は「失われた世代」の作家たちの中では実に異色だった.