その他有名棋士たちの盤外戦術とは? わかりやすく解説

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その他有名棋士たちの盤外戦術

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 04:54 UTC 版)

盤外戦」の記事における「その他有名棋士たちの盤外戦術」の解説

米長邦雄は、1990年1989年度)の第39期王将戦挑戦者となったとき、「横歩も取れないような男に負けて御先祖様に申し訳ない」と新聞紙上でコメントし横歩取り戦法をほとんど指さなかった南芳一王将当時)を挑発した。すると、南は対局で横歩を取ったちなみに、この七番勝負では2局が横歩取りとなり、1勝1敗であったが、七番勝負米長勝っている。ただし、米長は、後年盤外戦術不利な方がやると相場が決まっているそんなものしかけてしまっては、不利と焦り認め相手自信付けさせるだけでかえって損」と語っている。 加藤一二三は、しきりと対局条件注文をつけることで有名で、盤駒の交換申出から冷暖房調子果ては「(地方旅館でのタイトル戦で)庭園滝の音がうるさいから止めてほしい」と言ったことがあるまた、先に対局場にきて何も気にせず上座に座る、対局中にも空咳空打ち、相手背後回って相手視点から局面を見る、などの奇行が多い。これが意図的な盤外戦なのか単に神経質なだけなのかは不明だが、これらを気に病んだ棋士日本将棋連盟理事会で「加藤奇行をやめさせろ」と提起したことがある。なお、加藤本人は、「ストーブにしろエアコンにしろ盤の位置にしろ、どっちでもいいじゃないかと思われるかもしれないでも、勝負師としてそこで譲ってしまってはいけない。自分主張通そうとするのは『絶対に勝つんだ』という強い意識表れで、引いてしまったら上下関係決してしまう。勝負師たるもの、盤外戦ととられようと主張すべきところは絶対に主張すべき」と述べている。 中原誠は、大山ほどは盤外戦は使わなかったが、終盤で勝ちを読み切るトイレに立つという習慣があった。これには環境変えて読み直しを行うことでポカを防ぐという意図があったが、この習慣が他の棋士知れ渡るにつれて中原終盤トイレに立つだけで戦意半ば喪失する対戦相手少なくなかったまた、米長邦雄との対局時、本来誰にも知られてはいけないはずの「封じ手」を行う際に、あろうことか対局相手である米長対し、「△4六角を△3七角成とするにはどう書いたらいいか」と尋ねた藤井猛は、2000年度第59期順位戦B級1組郷田真隆三浦弘行A級へ昇級2つ巡って争っていたが、最終戦前にして郷田三浦勝てば昇級となるのに対して藤井自分勝った上で郷田三浦どちらか負けない昇級ならないという状況であったそんな中最終戦対局日を迎えたが、折しも将棋会館では王座戦予定されており、王座戦2局を特別対局室で、順位戦B級1組の5局を大広間で行う予定となっていた。ここで藤井が「2人の前では指したくない。特別対局室で指したい」と主張しその通り部屋変更された。対局結果藤井勝利三浦郷田どちらも敗北となり、藤井はA級入り決めた河口俊彦はこれを、「言いたいことを、はっきり言った者が勝ち、変に我慢した方が負ける」と評している。

※この「その他有名棋士たちの盤外戦術」の解説は、「盤外戦」の解説の一部です。
「その他有名棋士たちの盤外戦術」を含む「盤外戦」の記事については、「盤外戦」の概要を参照ください。

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