その他提起された問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 01:26 UTC 版)
「第104回天皇賞」の記事における「その他提起された問題」の解説
以前から東京競馬場・芝2000mのコースには、外枠発走馬の不利と、外枠に強力な先行馬が入った場合の最初のコーナーにおける混雑の危険性が騎手からも指摘されていた。マックイーンの降着に批判的だった植島啓司は、「騎手たちが怒るんだったら、府中の二〇〇〇メートルではもう競馬はできない、と言った方がいい。あの第2コーナーが直角にカーブしている変則コースでは、いままでにも数多くのトラブルがあった。それを今後は絶対に許さないというのだったら、仕方がない。マックイーンは運が悪かったのだ」と述べた。このコース形態の問題は、天皇賞(秋)の距離が3200mから2000mに短縮される前年(1983年)に、日本中央競馬会の内部で発足した「競馬番組研究会」の席上で指摘され、そうしたコースで天皇賞を行うことに疑問の声が出ていたが、「研究会は距離体系の見直しする場でコース云々の議論は適当ではない」という意見に流されて終わっていた。東京競馬場は2002年から全面改修が行われ、2000mコースにはスタート地点から最初のコーナーまでに新たに約100mの直線が設定されたが、外枠不利の問題は依然として解消されていない。また、メジログループ総帥の北野ミヤは、競馬会の処分と非礼に硬化させた態度を緩める過程で「東京2000mでの最大出走頭数を減らして欲しい」と強く要望したが、これは実現していない。 また、日刊競馬編集長の柏木集保やサンケイスポーツ記者(当時)の片山良三は、審議となったレースについて降着・失格が無かった場合にはパトロールビデオが公開されないことについての不満を表明し、制裁が行われる例とそうでない例の間に存在する判断基準が不明瞭であると批判した。パトロールビデオ公開については、1999年より処分の有無に関わらず審議対象となった競走は競馬場内で公開、2004年からはJRAのホームページにおいても閲覧が可能となった。
※この「その他提起された問題」の解説は、「第104回天皇賞」の解説の一部です。
「その他提起された問題」を含む「第104回天皇賞」の記事については、「第104回天皇賞」の概要を参照ください。
- その他提起された問題のページへのリンク