その他のMacintosh用OS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/02 21:20 UTC 版)
「Macintoshのオペレーティングシステム」の記事における「その他のMacintosh用OS」の解説
BeOS Appleを退社したジャン・ルイ・ガセーが設立したBe社のOS。プリエンプティブマルチタスク、メモリ保護機能、マルチプロセッシング等のMac OSでは成し得られなかった高度な要素を持たせようとした。開発途上で十分な機能を備えていなかったこともあり最小限であればZIPメディア (100MB) に収まるOSであった。当初はBeのBeBox専用OSだったが、同じPowerPCを持つPower MacintoshとPerforma(PCIバスを有するものに限る)に移植され、軽快さとMac以上の愛らしいアイコンやウィンドウを持っていることや開発途上で無償で配布されたことから一部のMacユーザに実験的に使用された。後には日本語環境を搭載したバージョンも出るが、前述のNeXTとの勝負に負けた後はAT互換機にも移植される。インテルの支援もむなしく業績不振に陥りBe社は倒産、 Palmにその技術を売り渡して以降は別会社へ移ってZetaと名を変えた新バージョンが存在している。 Linux Mac用ではLinuxPPCやMkLinux、近年ではYellow Dog Linux等がある。LinuxPPC : LinuxPPCはPowerPC搭載のPower Macintosh(603搭載モデルの一部を除く)で動作するディストリビューションである。 Yellow Dog Linux : Yellow Dog LinuxはPowerPC G3搭載以降のPower Macintoshで動作するディストリビューションで、G3チップの中でも割とハイスペックなもので動作する。 その他にも、Ubuntu、SUSE、Fedora、Debian、Gentoo、Vine など様々なディストリビューションが対応している。 BSD FreeBSD、NetBSD、OpenBSD、Darwin等が存在する。NetBSD : 古くから使われており、68kチップのMacintoshでも動作するものがある。MC68020以降のMacintoshでは大半が動作する。 OpenBSD : MachTen : カーネギーメロン大学で研究されていたBSD派生のMachカーネルを持ち、Mac用UNIX互換環境としては割と古い部類に入る。当時このMachを用いているOSは少なく、NEXTSTEPとこのMachTenの他は数種しか存在していなかった。 Windows マイクロソフトが開発したAT互換機向けのOS、Windows XP Service Pack 2以降がインテル製プロセッサ搭載マシンで動作する。 インテル製プロセッサを搭載したMacintoshではEFIというBIOSに代わる仕組みが使用されており、それはAT互換機が現在[いつ?]に渡るまで使用しているBIOSとは互換性がない。そのためそのままでは当時のWindowsが動作しなかったが、日本円でおよそ150万円もの懸賞金がかけられ、インテル製プロセッサを搭載したマシンで開発が行なわれていた。その開発は一応成功を収めたが、直後にAppleがインテル製プロセッサを搭載したMacintoshでWindows XP Service Pack 2以降をインストール/動作させるためのMac OS X v10.4.x向けとして開発途上のBoot Campというユーティリティの配布を行なった。Boot Campは、Mac OS X v10.5 Leopardで正式版(バージョン2.0)が搭載され、Windows XPに加えて、Windows Vistaもサポートされた。その後もバージョンアップが繰返され、Windows 7やWindows 8、Windows 8.1、Windows 10を動作させることも可能になっている。 なお、サードパーティー製仮想マシンソフトでmacOSとWindowsを同時実行させることも可能である。
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