その他のNSAID
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 23:18 UTC 版)
「ロフェコキシブ」の記事における「その他のNSAID」の解説
Vioxxが発売されて以来、他のCOX-2阻害剤だけでなく、他のNSAIDの大部分にも心血管に悪影響を及ぼす可能性があることが明らかになった。Vioxxのような薬が最近開発されてから、製薬会社はこのような効果を立証できるような十分な試験を行ってきたが、このような試験はイブプロフェンやジクロフェナクなどの旧来の「信頼できる」NSAIDでは行われていなかった。ただし、抗血小板凝集作用を有するアスピリンやナプロキセンは例外となる可能性がある。 McGettiganとCoxib and traditional NSAID Trialists (CNT) Collaboratorsによる2011年と2013年の分析では、重篤な心血管イベントのリスクは、ナプロキセンを除くCOX-2選択性および非選択性NSAIDで用量依存性であった。非選択性NSAIDの高治療用量 (イブプロフェン2400mg/日、ジクロフェナク150mg/日など)は、COX-2選択性NSAID(ロフェコキシブなど)の治療用量と超治療用量を併せたグループと比較して、同程度の心血管リスクをもたらした。 2014年、PatronoとBaigentは、現在入手可能なすべてのデータをCirculation誌のレビュー記事にまとめ、消化管毒性を除いて、COX-2選択的NSAIDの有効性も主要な心腎合併症も、COX-2選択性の高さに影響されないようであると結論づけた。彼らは、NSAIDに関連する心血管リスクは、用量と期間に依存すると結論づけている。 この結論は、COX-2選択性NSAIDであるセレコキシブと非選択性NSAIDであるイブプロフェンおよびナプロキセンとの間で心血管イベント発生率に差がないことを示したセレコキシブPRECISION試験の2016年の結果によって、さらに強化された。
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