その他の鎮痛剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 09:31 UTC 版)
「ブロンプトン・カクテル」の記事における「その他の鎮痛剤」の解説
「モルヒネ」および「緩和医療#緩和医療における疼痛管理」も参照 1979年のメルザックの発表以来、ブロンプトン・カクテルの使用は減少し、その後1989年にモルヒネ徐放錠(MSコンチン錠(英語版))が発売されて以来、様々な形の製剤が登場した。こういった鎮痛剤は、患者によって吸収や代謝、排泄などの状況が異なるので、それを見極めたうえで、病態に沿った製剤と投与方法で選ぶことが大事である。WHO方式がん疼痛治療法ではモルヒネやオキシコドン、フェンタニルを用い、必要に応じて、NSAIDsや鎮痛補助薬を併用し、経口投与が推奨されている。また、神経障害性の痛みはモルヒネのようなオピオイド系の医療が効きにくいとされていたが、一部はオピオイドが功を奏する例があり、コデイン(散剤、錠剤)やモルヒネ(水剤、錠剤、静注薬)が用いられることもある。またモルヒネ徐放製剤、オキシコドン(速放製剤、徐放製剤)、フェンタニルパッチ(経皮吸収剤)も神経障害性疼痛に有効なことがある。フェンタニルは、副作用が少ないので使いやすいというメリットがある。他に座薬も出ている。 水溶液を作る場合は塩酸モルヒネ末がある。これはシロップにとかして使う。持続は4時間で、効き始めるまでに15分くらい、最高血中濃度まで30分くらいかかる。他にレペタンの注射薬はシロップと混ぜても経口投与できる。レペタンはがん性の痛みを抑える以外にも使用が許可されている。ただしレペタンはモルヒネの作用を阻害するため、モルヒネ製剤と同時には使えない。こういった、モルヒネの働きを邪魔するようなオピオイド系薬品は拮抗性鎮痛薬と呼ばれる[信頼性要検証]。
※この「その他の鎮痛剤」の解説は、「ブロンプトン・カクテル」の解説の一部です。
「その他の鎮痛剤」を含む「ブロンプトン・カクテル」の記事については、「ブロンプトン・カクテル」の概要を参照ください。
- その他の鎮痛剤のページへのリンク