その他のデイトナレプリカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:06 UTC 版)
「マイアミ・バイスのフェラーリ」の記事における「その他のデイトナレプリカ」の解説
シンプソンデザイン Simpson Design車名:マイアミロードスター Miami Roadster テキサス州ヒューストンにあったシンプソンデザインによる作品。初代マツダ・ミアータ(マツダ・ロードスター)をベースとする。 オーナーのジム・シンプソンは13歳頃から父親の元で自動車関連の仕事に関わる。GMが主催する若者向けの職業訓練に参加したりヒューストンのフェラーリ販売店で見習いとして勤務するうちにイタリア車と日本車を得意とするメカニックになった彼は、1987年にシンプソンデザインを起業した。 1989年発売のマツダ・ミアータを購入した彼は早速フェラーリデイトナに改造しようと思い付いた。ミアータのプラモデルを基にボディをデザインし、それを拡大して原寸大ボディを製作した。デイトナを選んだ理由はもちろん「マイアミバイス」である。似ているだけで全く別物なのでフェラーリが起こした裁判は気にしなかったが、むしろマツダの反応を心配したという。 完成したマイアミスピードスターを毎年恒例のモントレーカーウィークに出品しようと持ち込んだところ、偶然にもマツダもフェラーリを摸倣したミアータを用意していた。マツダのスタッフは彼の作品を大いに気に入り、自社の車を引っ込めて代わりにシンプソンの車をマツダブースに展示させてもらうことにした。ショーでは「かわいい」と好評だったものの買い手は一人も現れず作られたのは3台だけだった。 その後マツダと提携した彼は、ミアータベースの1960年代の欧州製ライトウェイトスポーツカーを彷彿とさせるオリジナルデザインを次々に発表し各地のカーショーで注目を集めた。2002年には拠点をワシントン州クリントンに移しコンテンポラリークラシックスを起ち上げた。 リアクションリサーチ(Z Trix.com) Reaction Reseach (Z Trix.com)車名:デイトナZX Daytona ZX アリゾナ州スコッツデールのリアクションリサーチが販売しているデイトナZXは、ダットサン280ZX(日産フェアレディZ 130系)をデイトナに変換するコンプリートキットである。 1996年頃、ジョン・ワシントンによってダットサンZ専門ショップのVRエンジニアリングを開業。1990年代にS30系Zを1962年型フェラーリ250GTOに変換する”ヴェロ・ロッサ”を発表した。レプリカというほどそっくりではなかったためフェラーリの販売停止命令は下らなかった。その後280ZX(130系)をベースにする「デイトナZX」のキットを発表した。両車ともにクーペとスパイダーが用意されている。 一時経営難に陥り休業していたが、社名をリアクションリサーチに改め同時にWebショップのZ Trix.comを展開し再スタートした。同社HPにあるようにオーナーはカーレースへの参戦、モーターグライダー開発、人間工学に基づいたサイクルスポーツ用品の開発など多方面で活躍している。
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