さまざまなカッターナイフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 17:26 UTC 版)
「カッターナイフ」の記事における「さまざまなカッターナイフ」の解説
刃の材質はほとんどが鋼製である。日本メーカー製の一般的な刃に使用されている鋼材はSK-120(旧SK2)が主流である。これはSK材(炭素工具鋼)の中で2番目に炭素量が多く硬い。ノコギリ刃などの特殊形状の刃は炭素量が比較的少ないSK5、および耐摩耗性や耐衝撃性・耐熱性を付加した合金工具鋼SKS-7が使用される。磁性の影響を嫌う場合などにセラミック製のものを用いることもある。 円切りカッター(サークルカッター・コンパスカッター) 中心点を針などで固定して、きれいな円を描いたカットができる。大型のものは、薄い合板も切り抜ける。左利きの場合は、刃の向きを逆方向に取り付ける。 ロータリーカッター(円形刃カッター) 円盤状の刃を回しながら切り進み、紙・フイルム・布などの曲線が切りやすい。オルファが最初に開発した。 ペン型デザインナイフ 小型の紙切り用のカッターナイフ。オブジェ・工作などには欠かせないカッター。 スクラップ用カッター わずかに出た刃先で重なった紙の上一枚だけを切り取ることができる。新聞やコピー用紙を標準に、刃の出は0.3mmに設定されている。 楕円カッター 直径17-21cmから38-42cmの楕円が切れるカッター。エヌティー製。 ミシン目カッター 紙・フイルム・ビニールなどに、必要なときに切り離せるミシン目を入れることができる。 段ボール用カッター 段ボールと発泡スチロール用、刃はステンレス鋼製で、のこぎりを使うようにゆっくりと動かして使用する。 カッターのこ 刃の部分がのこぎりになっている。 アクリルカッター(プラスチックカッター) 塩ビ板やアクリル樹脂板を切断する工具で、刃先は特別な形状をしている。のこぎりでの切断に比べきれいな切断面が得られる。使い方は、カッターの刃を押し付けながら引き、切り込み(溝)を少しずつ入れていく。何度も繰り返し、深さが材料の半分程度までになったら、溝の部分が上側になるようにして作業台の端などの直線部に当てて板を折る。切断面角部は鋭利で危ないため、刃に付いている「仕上げ用の面取りエッジ」部を使って面取りをする。紙の切断は、同じ刃に付いている「紙カット刃」部を使用する。 ペットボトルカッター ペットボトル専用のカッター。ウェルビー製。 左利き用カッターナイフ 左利き専用品。形状が通常のものと鏡対称で、刃も専用の溝が反対側に付いたものを使う。オルファの「レフティ」、TJMデザインの「タジマサウスポー」など。
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