コソボ【Kosovo】
読み方:こそぼ
バルカン半島中央部にある国。正称、コソボ共和国。首都プリシュティナ。もとセルビア共和国の自治州であったが、2008年2月に独立を宣言。住民はアルバニア人が9割以上を占め、その他にセルビア人、トルコ人など。セルビア系住民はセルビアから行政サービスを受けており、独立に反対している。人口182万(2010年)。
[補説] 1999年のコソボ紛争以来、コソボ国際安全保障部隊が駐留。米国、大部分のEU(欧州連合)諸国が独立を承認。日本も平成20年(2008)3月に承認したが、セルビアやロシアのほかスペイン・ギリシャ・中国など国内に分離独立運動を抱える国々の多くが未承認。国連やEUへは未加盟。
コソボ(こそぼ)
ユーゴスラビアの南部に位置する。現在、ユーゴスラビア紛争の火種となっている。
コソボ自治州には、おもにアルバニア系の住民が住んでいる。ユーゴスラビアの一部として、長い間、コソボは自治を保ってきた。ところが、1989年、コソボに転機が訪れる。ユーゴスラビアのミロシェビッチ大統領は、コソボの自治権を縮小しようとしたのだ。
コソボの住民たちは激しく怒った。そして「そういうことなら独立する」という騒ぎになった。特に、コソボの住民たちはコソボ解放戦線などのゲリラを組織したりもした。
しかし、コソボのこのような動きに対し、ミロシェビッチ大統領は「独立は許さない」と武力攻撃をした。1998年には、ユーゴスラビアからの攻撃は特に激しくなり、約40万人のコソボ住民が難民になった。ユーゴスラビアはコソボからアルバニア系住民を追い出し始めたのだ。
これがユーゴスラビア紛争の始まりだ。1999年3月には、NATOはユーゴスラビアへの空爆をはじめ、紛争はるる泥沼化した。
(2000.11.01更新)
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