けいあん

デジタル大辞泉

けいあん【慶安】

読み方：けいあん

江戸初期、後光明天皇の時の年号。1648年2月15日〜1652年9月18日。

けいあん【^×桂^×庵／慶^×庵／慶安】

読み方：けいあん

１ 縁談や訴訟の仲立ちをする人。また、雇い人・奉公人の斡旋(あっせん)を職業とする人。口入れ屋。

「銀子は或日また浅草の—を訪れた」〈秋声・縮図〉

２ お世辞。追従(ついしょう)。また、それを言う人。

「—とりどり御機嫌伺ふ折節」〈浄・傾城酒呑童子〉

[補説] 承応（1652〜1655）のころ、江戸京橋の医者大和慶庵が縁談などを巧みに取りまとめたことによるという。

世界宗教用語大事典

けいあん 【敬安】

中国清末の仏教改革者。俗姓は黄氏。字は寄禅。湖南省湘潭の人。孤児で苦労して出家、背肉をそぎ左手二指を燃すなどの苦行をし、八指頭陀と呼ばれた。諸国巡化ののち寧波の天童寺に住し、辛亥革命が起こるや、寺院財産没収に抗して中国仏教総会を組織して運動したが、北京政府と交渉中に憤死し、遺志は弟子太虚らに受け継がれた。詩に優れ『八指頭陀集』がある。（一八五一～一九一二）

隠語大辞典

けいあん

1. 巡査ノコトヲ云フ。〔第五類　官吏及官舎之部・長野県〕

分類 長野県

慶庵

読み方：けいあん

1. ⑴周旋業、仲立業のこと。江戸中橋の医者、大和慶庵が縁談の媒介をよくしたことから出た語。桂庵とも書く。⑵転じて犯罪者用語で裁判所のこと。

分類 犯罪者

慶庵

読み方：けいあん

1. 周旋者、仲立業、仲介人をいふ。江戸京橋の医者、大和慶庵が縁談の媒介などを事とせしより起る。現今は桂庵の文字を使用するもの多し。けいあんぐち（慶庵口）とは双方の間を取り為すこと、追従、仲人ぐち等の事を意味し、けいあんざむらい（慶庵侍）とはへつらひ武者をいへり。

桂庵

読み方：けいあん

1. 裁判所。〔第五類　一般建物〕
2. 裁判所のことをいふ。犯罪者を入獄させる媒介所といふ意味からいつたもの。〔犯罪語〕
3. 裁判所のことをいふ。犯罪人を刑務所へ入れる媒介所といふ意味でいふ。
4. 裁判所を云ふ。
5. 裁判所を云ふ。「口入屋」とも云ふ。
6. 裁判所。犯罪者を入獄させる媒介所という意味からとったもの。〔一般犯罪〕
7. 裁判所　桂庵は昔の職業紹介業で人を需要家に送り裁判所は刑を決定して刑務所に送るところから。〔盗〕
8. 裁判所、犯罪者を入獄させる媒介所という意味からとったもの。

分類 一般犯罪者、犯罪、犯罪語、盗／犯罪

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けいあん

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 06:39 UTC 版)

同音異義語

けいあん

• 【桂庵、慶庵、慶安】①奉公人・雇い人の斡旋業者。②御世辞。追従。また、それを言う人。
• 【慶安】日本の元号の一つ。