関東の大凧揚げ習俗
名称: | 関東の大凧揚げ習俗 |
ふりがな: | かんとうのおおだこあげしゅうぞく |
種別1: | 風俗習慣 |
保護団体名: | |
選択年月日: | 1991.02.02(平成3.02.02) |
都道府県(列記): | 埼玉,千葉,神奈川 |
市区町村(列記): | |
代表都道府県: | 埼玉県 |
備考: | 所在地が二都道府県以上にわたるもの(このデータは種別1から移行しています) |
解説文: | 凧は、東アジアおよび東南アジアに伝播の中心をもつ遊具とされ、世界の各地に広く分布している。しかし凧は単なる遊具にとどまらず、それぞれの地域の伝統的な行事や生活習俗の中で重要な位置を占めている。 我が国の凧揚げの習俗は江戸時代の中期以降に広く盛行し、正月の風物詩として親しまれてきたが、各地には正月以外の季節に凧揚げをする例が多く、むしろこのほうが本来の姿ではなかったかと考えられる。このなかで、五月の端午の節供に子どもの初誕生を祝って大きな凧を揚げる習俗が、我が国の各地に見られる。この習俗は子どもの成長祈願を主とするものであるが、同時にいわゆる凧合戦と呼ばれる競技の要素を伴うことでも知られている。 関東地方では、埼玉県や千葉県、神奈川県の一部に、五月五日に大凧を揚げる習俗が見られる。このなかでも、埼玉県東北部の江戸川に沿った一帯や神奈川県の相模川流域に、現在も大凧を揚げる習俗が残っており、また千葉県の上総地方では、このときに揚げられる上総トンビや長岡トンビと呼ばれるこの地方独特の大きな袖凧が現在も作られている。 これらの地域は伝統的な習俗と共に地域的な特色をも豊富に残しており、これらを含めて大凧揚げの習俗や製作技術等について記録保存の措置を講ずるものである。 |
人生・儀礼: | 白石市犬卒都婆のゴンダチ 若狭の産小屋習俗 近江八日市の大凧揚げ習俗 関東の大凧揚げ習俗 |
娯楽・競技: | ヒッタカ ヨッカブイ 三朝のジンショ |
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