かつてのライセンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 19:59 UTC 版)
「Javaクラスライブラリ」の記事における「かつてのライセンス」の解説
OpenJDKがリリースされる以前、JDKは基本的にプロプライエタリなライセンスだった。2006年、サン・マイクロシステムズはJavaをオープンソースにする意思があると発表。2007年前半にJDKのほぼ全部をオープンソースとしてリリースすると約束した。2007年5月8日、サンがオープンソース化する権利を有していない一部を除いたクラスライブラリのソースコードをGPLライセンスで公開した。その後は、公開できなかった部分をオープンソース化することが目標となった。 オープンソース化できなかった部分は使わないとしても依存関係があるためにビルドには必須であり、「バイナリプラグ」と呼ばれた。サン(と後にオラクル)はコミュニティの協力も得て、バイナリプラグをオープンソース化したりオープンソースの代替品で置換していった。2008年5月にリリースされた OpenJDK 6 ではオープンソース化できていない部分は1%となっていた。 2007年5月時点でオープンソース化できていなかった部分(OpenJDK 7 の4%)は次の通りである。 SNMP実装 オーディオエンジン全体。シンセサイザー部分も含め、後にオープンソースとなった。シンセサイザー部分はOpenJDKプロジェクトで Gervill と呼ばれるオープンソース版を新規開発した。 暗号関連クラス群は後にオープンソースとしてリリースされた。 フォントラスタライズと拡大縮小のコードは、オープンソースのFreeTypeで置換。 カラーマネージメントシステムは、オープンソースのLittleCMS(英語版)で置換。プラグイン可能なレイヤーがあるので、商用には本来のプロプライエタリなカラーマネジメントシステムを使うこともできる。 アンチエイリアス機能のあるグラフィックスラスタライザは、phoneME(英語版)プロジェクトで使っていたオープンソースのPiscesを採用。 JavaScriptプラグインはオープンソース化された(JavaScriptエンジンRhino自体は元からオープンソースである)。
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