うそかえとは? わかりやすく解説

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うそ‐かえ〔‐かへ〕【×鷽替え】

読み方:うそかえ

かたどった木製を、参詣人が交換し合ったり、神官参詣人の古い別のものに引き替えたりする行事前年の不幸を嘘(うそ)にし、吉運に替える意という。太宰府天満宮での正月7日夕の酉(とり)の刻の神事東京亀戸天神社での正月25日行われるものなどが有名。《 新年》「—に(くす)の夜空こぼす/朱鳥

鷽替えの画像
亀戸天神社の鷽替え

鷽替え

(うそかえ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/16 17:20 UTC 版)

鷽替えの石像(岩津天満宮・愛知県岡崎市)
野鳥のウソ

鷽替え(うそかえ)とは、主に菅原道真祭神とする神社天満宮)において行われる特殊神事である。鷽(ウソ)が(うそ)に通じることから、前年にあった災厄・凶事などを嘘とし、本年は吉となることを祈念して行われる[1]

概要

元来は太宰府天満宮で古来から行われてきた正月七日夜に鬼すべとともに吉兆を招く神事であった。それが現在では全国へ広がり亀戸天神社大阪天満宮道明寺天満宮など、九州では住吉神社[1]等でも行われる。木彫りの鷽の木像である木うそを「替えましょ、替えましょ」の掛け声とともに交換しあうことで有名であるが、亀戸天神社では前年神社から受けた削り掛けの木うそを新しいものと交換する[2]。多くの神社では正月に行われるが斎行日は異なる。

太宰府天満宮では1月7日の刻、亀戸天神社では1月24日25日に斎行される。なお、道真が仁和2年(886年)から讃岐を勤めた滝宮天満宮では4月24日に斎行される。

由来

太宰府天満宮で正月七日酉刻に行われる鷽替神事の伝承では、当地にて菅原道真が蜂に襲われた時に、ウソの大群が飛んできて助かったという。各地の天満宮でも同じような伝承が最も多い。そのため、木うそが授与されることが多いが、天満宮でなくても授与する神社(福岡市住吉神社など)もある。近年は木うそのほかにも張り子や土人形、陶器、磁器のウソもある。

また、鷽替えは元来大宰府天満宮で鬼すべと共に行われる吉兆神事が発祥とされ、京都市上京区北野天満宮は天神信仰の中心の一つであるが、鷽替え神事は無く、木うそも授与しない。しかし北野天満宮から勧請された天満宮でも鷽替え神事を斎行している神社は多い。主に初天神の25日前後に斎行される。三天神の一つとされる、山口県防府市防府天満宮でも古来記録では鷽替神事を斎行していたが、廃れてしまい現在では行っていない。

実施日

1月7日

1月11日

1月14,25日

1月24,25日

1月25日(初天神祭)

1月25日から2月3日まで。

4月24日

4月25日

11月3日

なお、北部九州では天満宮以外でも多くの神社で斎行される。

1月7日

脚注

  1. ^ a b 「年中行事事典」p84 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
  2. ^ 祭り・年中予定 1月 うそ替え神事”. 亀戸天神社. 2022年11月30日閲覧。

関連項目



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