【EH101】
EHI EH101 Merlin
イギリスのウェストランド社と、イタリアのアグスタ社が共同で開発した対潜ヘリコプター。
BERP(英国実験ローター計画)の研究成果に基づき、先端形状が工夫された5枚のローターブレードを持ち、揚力の割にローターがコンパクトな特長を持つ。さらにこのローターは23mm弾の直撃に耐えうる強度がある。
また、二重化されたローターハブや、3発のターボシャフト、フライバイライトの操縦系などを持ち、信頼性が非常に高い。
さらに、12.7mm弾に耐える装甲や、不時着時に12Gまでの衝撃に耐えるランディングギアなど、生存性に対する配慮の多い設計となっている。
対潜装備として、ソノブイ散布装置、ブルーケストレル360度捜索レーダー、ディッピングソナーを装備し、スティングレイ・MK.46・MU90などの対潜魚雷を最大4発搭載する。
また、オプションでAGM-84・エグゾセ・シーイーグル・マルテなどの空対艦ミサイルを搭載できる。
1,000km前後の航続距離と大型のキャビンを持ち、輸送ヘリコプターとしても優秀である。また、カナダでは捜索救難型が採用されている。
軍用だけでなく、民間輸送分野での活躍も期待されたが、現在のところ日本の警視庁が「おおぞら1号」として1機導入したのみである。
海上自衛隊でも、機雷掃海型をMH-53Eの後継として、輸送型をS-61Aの後継(南極観測用)として、それぞれ導入する予定である。
また2005年1月27日、次期米大統領専用ヘリ「US-101」としての採用も決定した。
余談だが、「EH101」という名称は「EHI 01」をタイプミスしたものがそのまま採用されたことによる。
おおぞら1号
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