イギリス【(ポルトガル)Inglêz】
読み方:いぎりす
ヨーロッパ大陸の北西、大西洋上のグレートブリテン島、アイルランド島の北東部および約900の付属諸島からなる立憲君主国。正称、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)。首都ロンドン。古くはブリタニアとよばれ、ケルト人・ローマ人が支配していたが、11世紀にアングロサクソン人による統一国家がイングランドに成立。のち、ウェールズ・スコットランド・アイルランドを併合。18世紀以降、世界各地に植民地を建設し大英帝国と称した。早くから議会政治が発達。産業革命の発祥国で、現在も工業が盛ん。人口6235万(2010)。英国。UK(United Kingdom)。
[補説] 江戸時代、日本ではエゲレスと称した。また、「英吉利」とも書く。EU(欧州連合)に、1993年11月の発足時から加盟していたが、2020年1月離脱。
いぎりす
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/10 07:43 UTC 版)
いぎりすとは、長崎県島原地方や熊本県天草地方等に伝わる郷土料理。名称の由来は原材料の海藻「イギス」がなまったものとされている。いぎす豆腐、おきゅうとなどと同系統の食品である。
概要
乾燥させたイギス(紅藻類の海藻)を、米のぬか汁や大豆のゆで汁等を用いて煮溶かし、人参や魚、あるいはピーナッツなどの具を練りこみ、羊羹状に固めたもの[1]。イギス自体には味がなく、具材によって味が決まる[2]。
いぎりすのルーツは、四国の今治地方に伝わるいぎす豆腐とされ、島原の乱で人口が激減した島原を復興させるため、江戸幕府が行った大規模な移住政策に伴い、四国地方の文化が流入した影響と考えられている[1]。
作り方
- 人参・きくらげは千切り、豆腐は1cmくらいのさいの目に切る。ピーナッツは炒って砕く。サバは骨を除いて、ざく切りにする。
- 鍋に油を入れ、鯖を炒めて火が通ったら、人参・きくらげ・豆腐の順で炒め調味する(2)
- イギスはゴミを取り除き、軽くもみ出した米糠汁で洗う(3)
- 米糠汁と(3)を鍋に入れて火にかける。加熱に従って糊状になる。焦げないように弱火で15分位練る(4)
- (2)と(4)とピーナッツを加えて練り、味を整えて、冷やし固める。適当な大きさに切って盛り付ける。
脚注
- ^ a b “いぎりす - 【郷土料理ものがたり】”. kyoudo-ryouri.com. 2020年4月2日閲覧。
- ^ “長崎島原に伝わる食、「いぎりす」ってなんだ?”. マイナビニュース (2012年8月11日). 2020年4月2日閲覧。
固有名詞の分類
- いぎりすのページへのリンク