いぎすとは? わかりやすく解説

いぎす【海髪】

読み方:いぎす

イギス科の紅藻干潮線付近の岩や海藻着生糸状二つまたは四つ枝分かれする刺し身のつまや、糊(のり)の材料にする。

海髪の画像
イギス作ったイギスコンニャク
海髪の画像

伊規須

名字 読み方
伊規須いぎす
名字辞典では、珍しい名字を中心に扱っているため、一般的な名字の読み方とは異なる場合がございます。

伊規須

読み方
伊規須いぎす

いぎす

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 05:46 UTC 版)

いぎすは、鳥取県中部地域の郷土料理[1][2]。いぎす草と呼ばれる海藻(テングサの一種)を煮とかし、容器に入れて固めた食材である[1][2]

見た目は羊羹に似る[1][2]

鳥取県中部地域ではスーパーマーケットなどで乾燥させたいぎす草の販売もあるが、鳥取県でも東部や西部地域、島根県ではほとんど食されていない[2]

いぎす草は、飛鳥時代奈良時代には、献上品として大和朝廷にも贈られていたと言われている[1]。いぎす草は夏から秋にかけて繁茂し、主に鳥取県の中部地域、西部地域の漁港で水揚げされる[1]。採取したいぎす草は、夏の日射しで乾燥され、雑藻などを取り除きながら水洗いと天日乾燥を数かい繰り返した後に保存される[1]

いぎす草は、寒天ところてんと同様の原理によって、凝固剤を加えなくとも自然に固まるため、いぎす草を煮溶かして固めたものを基本とする郷土料理は、いぎす豆腐愛媛県)、いごねり北日本日本海側や佐渡島)、おきゅうと福岡県)など他の地域にも見られる[1]

いぎすは、精進料理正月祭り節句冠婚葬祭の料理に振舞われることが多い[1]。ゴマを振りかけて酢味噌、辛子醤油、生姜醤油で食する他、ドレッシングや黒蜜をかけて食べることもある[1]

なお、いぎすそのもにはかすかな「磯の風味」は感じられるものの、味そのものはほとんど無く、ゴマや醤油の味などかけた物の味となる[2][3]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i いぎす 鳥取県”. うちの郷土料理. 農林水産省. 2024年3月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e 亀沢郁奈 (2020年9月12日). “【激レアグルメ】鳥取の心『いぎす』を知っていますか / 今日は鳥取県民の日”. ロケットニュース24. 2024年3月17日閲覧。
  3. ^ 西村まさゆき (2023年11月1日). “「いぎす」は果たして美味いのか? 自分で作ってみた”. デイリーポータルZ. p. 2. 2024年3月17日閲覧。



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