『信濃の民話』の「黒姫物語」とは? わかりやすく解説

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『信濃の民話』の「黒姫物語」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/14 15:33 UTC 版)

黒姫伝説」の記事における「『信濃の民話』の「黒姫物語」」の解説

1957年昭和32年発行の『信濃民話』に収録された「黒姫物語」は、中野市中町綿貫市郎松谷せつによる話を作家松谷みよ子再話したものである。内容要約して以下に記す。 春、高梨政盛黒姫と共に家臣連れて花見に出かけた。盃を上げていると一匹白蛇が姿を現し黒姫は政盛に促されて白蛇にも盃を分けてやった。その夜黒姫のもとに狩衣着た小姓現れ求婚する。彼は昼間に姫から盃を頂いた者だといい、その気高く美し様に、姫も心を惹かれた。 数日後、その小姓黒姫を嫁にもらおうと政盛のもとを訪ねた。政盛から見て立派な青年ではあったが、自らを大沼池の主の黒龍であると話す小姓対し人間ではないものに黒姫嫁がせる訳にはいかない破談にした。それから毎日のように小姓が城を訪ねて来るようになって100日、政盛は小姓試練課す。しかしそれは政盛が仕掛けた罠であり、痛めつけられ小姓正体をさらし、怒って四十八池落とそうと嵐を呼んだ黒姫小姓に酷い仕打ちをした政盛を責め黒雲向かって嵐を鎮めるよう叫び、鏡を高く投げ上げた。すると黒龍が姿を現し黒姫乗せて駆け上った洪水荒れ果てた下界見て嘆き悲しむ黒姫に、黒龍許しを乞うた。それから二人は共に山の池へと移り住み、その山は黒姫山呼ばれるようになった松谷戦時中疎開であった中野市に、民話採集目的として再訪している。当地老人からは、洪水のなか姫だけが生き残ったという話や、姫がヒョウタン持って大沼池の竜のもとへ嫁いだという話を聞かされ、彼らはこうした話が黒姫伝説由来だろうと証言したまた、黒姫中野祇園祭合わせて帰省し、たった3粒でも降らせるとも伝わる。水害苦しめられ経験多く持つ世代黒姫を「生けにえ」と捉えているのに対し若年層は「愛の民話」と捉えており、松谷黒姫伝説テーマ移り変わり感じたという。 この物語は「大沼池の黒竜」の題でテレビアニメまんが日本昔ばなし』で放送され同作DVD48巻に収録されている。演出水沢わたる、文芸沖島勲美術山守正一作画はスタジオ・アローが担当したまた、テレビアニメふるさと再生 日本の昔ばなし』では「黒姫と竜」の題で2014年平成26年7月6日放送された。

※この「『信濃の民話』の「黒姫物語」」の解説は、「黒姫伝説」の解説の一部です。
「『信濃の民話』の「黒姫物語」」を含む「黒姫伝説」の記事については、「黒姫伝説」の概要を参照ください。

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