『五十二病方』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 03:08 UTC 版)
中国で発見された最古の医方書であり、本来の篇名は不明の佚書。 『五十二病方』 - あわせて52の標題(疾病名・外傷名)がつけられ、各々に治療のための処方が記されている。挙げられている病名は100種を超え、それらは内科・外科・産婦人科・小児科・精神科に至るまで多岐にわたる。処方の数は283方を数え、それらは薬物によるものを中心とし、ほか外科療法として薬物塗布・入浴・燻蒸・局部温熱療法・鍼灸・按摩・角(瀉血のための吸いふくべの原初形式)、石針による治療、切開手術が見られる。 巻前佚書四篇 - 『足臂十一脈灸経』・『陰陽十一脈灸経』・『脈経』・『陰陽脈死候』の4篇。各々その内容に基づき篇名が付けられた。前2篇は人体の11脈(経絡)の走向経路、それに関する病気、および灸による治療法を記す。後2篇は脈に基づいた病気の徴候の診断について論じる。
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