温罨法とは? わかりやすく解説

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おん‐あんぽう〔ヲンアンパフ〕【温×罨法】

読み方:おんあんぽう

蒸しタオルなどで患部温める治療法痛みや咳(せき)を軽くしたり、痰(たん)の排出促したりする効果がある。⇔冷罨法


温罨法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/22 15:36 UTC 版)

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温罨法(おんあんぽう)は、漢方医学の治療法の一つ。古くは熱熨法(ねついほう)とも呼んだ。人体(特に患部)を暖めることによって寒湿に由来する病状を緩和して、新陳代謝を活性化させる効果があると言われている。

概要

北京原人遺跡から熱した石が発見されており、この時代にルーツを求める考古学者もいる。後にの原型である砭石(べんせき)を用いる治療法が出現し、更には表面が丸や平らになった温罨法の専用の砭石が出現するようになり、これが温石のルーツとなった。

戦国時代の医学書『五十二病方』に温罨法についての記載があり、後にの医学書『砭経』にも精密な記載がある。

大きく分けて次の3つの方法がある。

  • 水温法(すいおんほう)…砭石を熱してそれを水中や薬液に投じてお湯として、その湯の患部や局部を浸す。
  • 火煨法(かわいほう)…砭石を火の気が残った灰の中に投じて、熱した砭石を患部や局部に当てる。
  • 蔵身法(ぞうしんほう)…火で暖めた石を身に付けて、長くその熱で補養する。温石の原点にあたる。

参考文献

  • 傅維康・呉鴻州 著 川井正久・川合重孝・山本恒久 訳『中国医学の歴史』(東洋学術出版社、1997年) ISBN 4924954349

関連項目


温罨法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/30 16:56 UTC 版)

罨法」の記事における「温罨法」の解説

温罨法(hot compress)を行うと、血管拡張されるため血液リンパ液の循環がよくなり、細胞新陳代謝期待できる効果としては、痛み和らげたり腸の蠕動ぜんどう運動改善され排便促すことができる。さらに、入眠促進リラクゼーションのほか、体温下がっている場合には保温効果もある。 温罨法は大きく湿性温罨法」と「乾性温罨法」の2種類分かれ湿性温罨法はタオルや布にお湯浸して患部温めるものから、温湿布、温パップなどを使う。乾性温罨法は、湯たんぽカイロ電気毛布電気あんかなどを使って温める湯たんぽは、横にしておいてお湯を注ぐ。3分の2くらいまで、お湯60°C。出血傾向知覚麻痺消化管穿孔などがあるときや、身体衰弱しているときは控えること。

※この「温罨法」の解説は、「罨法」の解説の一部です。
「温罨法」を含む「罨法」の記事については、「罨法」の概要を参照ください。

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