温石とは? わかりやすく解説

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おん‐じゃく〔ヲン‐〕【温石】

読み方:おんじゃく

軽石などを焼いて布などに包み、懐に入れたりしてからだをあたためるもの。焼き石。《 冬》「草庵に—の暖唯一つ/虚子


温石

読み方:オンジャク(onjaku)

焼いた石を綿などで包んだもの


温石

読み方:オンジャク(onjaku)

腹部暖めるために、蛇紋石の類を火で焼き布切れ包んで懐中するもの

季節

分類 人事


温石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/04 02:00 UTC 版)

温石(おんじゃく)とは、平安時代末頃から江戸時代にかけて、石を温めて真綿や布などでくるみ懐中に入れて胸や腹などの暖を取るために用いた道具[1]

概要

防寒だけでなく治療の効果も期待され、温める石は滑石蝋石蛇紋岩角閃岩等が好まれた。懐炉の原型にあたると考えられる。中世においては滑石製の石鍋の破片を転用したものも多い。

漢方医学の世界においては、熱熨法(今日では温罨法と呼ばれるのが一般的である)に用いられた。温石を用いる方法を「蔵身法」と呼び、今日の岩盤浴も原理的にはこれに近いと言える。

また、「懐石料理」の語源としては、禅寺で修行僧が空腹や寒さをしのぐため温石を懐中に入れたことから、の席で出す一時の空腹しのぎ程度の軽い料理、あるいは客人をもてなす料理をそう呼んだという説がある。

なお、以下にみるように、温石の出土例では、小孔(小さい穴)が穿かれたものが多いが、これは火鉢などで石を温めたとき、その石でヤケドをしないよう、直接、手などにふれないための工夫と考えられる。つまり、針金状のものを孔に刺し入れるか、火箸を孔に引っかけるかして、温まった石を引き寄せ、布などにくるんだものであろう。

発掘調査での出土例

温石出土遺跡一覧

など全国各地から出土している。

脚注

  1. ^ デジタル大辞泉の解説”. コトバンク. 2018年2月10日閲覧。

関連項目

外部リンク


温石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 15:10 UTC 版)

懐炉」の記事における「温石」の解説

詳細は「温石」を参照 古い時代(落窪物語記述あり)には、懐中入れて暖を取るものとして温石が利用されていた。滑石等を火鉢などで加熱し適度に冷ますか布に包むなどして使用するものの他、塩のみ、又は塩と糠を混ぜたものを炒って布に包んだもの(塩温石)も同様に使用されており、江戸時代くらいまでは一般的だったようである。当時から布団足下に置くなどして睡眠時使用されていたが、中世ヨーロッパでも同様に使ってたらしい

※この「温石」の解説は、「懐炉」の解説の一部です。
「温石」を含む「懐炉」の記事については、「懐炉」の概要を参照ください。

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