『万国公法』への失望とは? わかりやすく解説

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『万国公法』への失望

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 14:35 UTC 版)

万国公法」の記事における「『万国公法』への失望」の解説

朝鮮において『万国公法』が読まれたのは、国際法における局外中立朝鮮取り巻国際環境に有効ではないか考えられたためであったヨーロッパでブルガリアベルギーといった小国大国狭間にあって列強相互利益合致しているために亡国とならず済んでいる。このような国際情勢朝鮮にも当てはまり、局外中立によって朝鮮生き残れるのではないかとの希望国際法寄せられた。 しかし朝鮮知識人たちの希望はすぐ失望に変わる。1895年日清戦争は、局外中立宣言したにもかかわらず主戦場朝鮮半島であったアメリカ締結した条約には「周旋条項」があったがアメリカ容易に介入しなかった。さきの兪吉濬は、条約締結しても、その有効性平時限られ戦時には空文となると述べて失望の色を隠さない朝鮮において国際法への信頼性下降線辿ったものの、それを放棄する方向には向かわなかった。一部には国際法対す根強い不信生まれたが、他方ではむしろ国際法ダブルスタンダード性格(「近代国際法二重原理」)に眼が向けられ国家自力自存自立する努力をしなければ国際法利用することができない考えられるようになり、以後改革前向きな姿勢導き出されるようになった

※この「『万国公法』への失望」の解説は、「万国公法」の解説の一部です。
「『万国公法』への失望」を含む「万国公法」の記事については、「万国公法」の概要を参照ください。

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