『ミュウツーの逆襲』関連
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「ミュウツー」の記事における「『ミュウツーの逆襲』関連」の解説
1998年公開の劇場版『ミュウツーの逆襲』およびその関連エピソードに登場するミュウツーは、凶暴さを見せつつも哲学的な一面を併せ持ち、知的で高度な悩みを抱え自問自答し続ける、どこか哀愁があり虚無的なポケモンとして描かれている。声優は『ミュウツーの逆襲』関連作品では特別出演の市村正親、それらにおける幼少期は『ミュウツーの逆襲 完全版』では森久保祥太郎、ラジオドラマ版『ミュウツーの誕生』では瀧本富士子が演じている。 市村が抜擢されたのは総監督である湯山邦彦の熱心な推薦によるものである。市村は「ミュウツーの性格はオペラ座の怪人そのまま」と分析して演じたと語っており、実際にも脚本を担当した首藤剛志は生前のコラムにて、湯山が市村を推薦した理由を「劇団四季時代の市村の持ち役である『オペラ座の怪人』の主人公(怪人)は、才能がありながらも暗く屈折した人物像である点でミュウツーと同質の存在と捉えたため、彼が適任と考えたのだろう」と推測していた。市村はミュウツーの役を気に入り、後にミュウツーの大きな刺繍を施したシャツを自作して着用し、後に『大乱闘スマッシュブラザーズDX』でミュウツーのアフレコを行った際も相当な熱演であったことが現場スタッフから語られている。 久保雅一によると、「何だかこわいイメージがある」ため、「日本版ではあえて、「クローン」という言葉を避けて」いるという。 テレビアニメ本編では劇場版への伏線としてミュウツーが登場するシーンが断片的に描かれたが、ポケモンショックにより放送時期が遅れたために、該当するエピソードが放映されたのは劇場公開よりも後になってしまった。 『ミュウツーの逆襲』は後年にCGアニメ映画としてリメイクされ、2019年7月22日に『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』が公開された。下記『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』に続き、ミュウツーの名をタイトルに冠するポケモン映画となった。 映画序盤に登場する鎧状の拘束具を装着したミュウツーは1998年版では特に名称が無かったが、『EVOLUTION』版ではデザインがより重厚なものに変更されると共に「アーマードミュウツー」という名称が設定されて、公開同時期にはポケモンカードやフィギュアなどの商品展開や、『Pokemon GO』でレイドバトルでの登場などといったメディア展開がなされた。 2000年にはテレビスペシャルとして『ミュウツーの逆襲』の後日談となる『ミュウツー! 我ハココニ在リ』が放送された。また、アニメ本編では『2019年版』の46話にて登場し、サトシにとって再会を果たす。テレビスペシャルと同様傷ついたポケモン達の面倒を見ている。サトシとゴウはそれぞれの夢を語りだした途端にポケモン勝負を挑み圧勝する。その後、傷ついたポケモン達を連れて旅立ち、サトシとゴウをサクラギ博士の研究所に送り帰した。
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