「AIM」との提携
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/28 06:10 UTC 版)
「全米インディアン若者会議」の記事における「「AIM」との提携」の解説
大学でのインディアンたちによる「NIYC」が始めた、こうした革新的な問題解決の手段としての「フィッシュ=イン抗議」や「抗議行進」といった直接的な行動は、スラム育ちのインディアンたちの興した「アメリカインディアン運動」(AIM)に引き継がれていった。また、黒人団体とも提携を行った。1968年3月には、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアと会い、「貧困者救済キャンペーン」にも参加している。5月に行われた2千人規模のデモには、200人のインディアンも参加した。「アメリカインディアン国民会議」(NCAI)も「NIYC」とともに協力を呼びかけられたが、両者は意見が食い違い、「NCAI」はデモそのものには参加しなかった。メル・トムはこの「貧困者救済キャンペーン」に際し、「インディアンの制度は病んでおり、内務省はウイルスの保菌者である」と連邦政府を手ひどく批判している。 1972年、「NIYC」は、「AIM」のデニス・バンクスの提案によって決行された「破られた条約のための行進」にも参加した。これは西海岸のロサンゼルス、シアトル、サンフランシスコから自動車キャラバン隊を出発させ、途中インディアン保留地で参加者を募りながら、ワシントンD.Cまで抗議行進を行い、ホワイトハウスにインディアン条約の再確認を促すというものだった。11月3日に出発したキャラバン隊は11月9日にワシントンD.Cに到着したが、ホワイトハウスでは門前払いを喰らい、行きがかりでアメリカ合衆国インディアン管理局(BIA)本部ビルの占拠抗議となった。これは全米の耳目を集める一大事件となり、同時にアメリカインディアンが一致団結した最初の事例の一つとなった。
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