「食うための戦争」と民衆とは? わかりやすく解説

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「食うための戦争」と民衆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 07:25 UTC 版)

戦国時代 (日本)」の記事における「「食うための戦争」と民衆」の解説

藤木久志著書雑兵たちの戦場』(朝日新聞社)などで、戦国大名英雄的な活躍の影で繰り広げられ雑兵たちの「食うための戦争」について論じている。 武士たちのぶつかり合いによる戦闘という戦場一般的なイメージの裏で、雑兵たちは戦闘以上に乱取り」と呼ばれる略奪行為熱中していた。放火刈田による略奪、そして一般民衆農民奴隷として拉致するという、現在であれば戦争犯罪にあたる行為が、戦国時代戦場では(すくなくとも行っている側からは)認められていた。農民から徴用されたばかり足軽にとって、手柄あげない限り報酬出ない名のある武将討ち取るのは難しくまた、大名の方でも彼らの士気下がらないようにしなければならないため、兵たちの乱取り黙認あるいは推奨した藤木によれば越後の上謙信長尾景虎)は他国出兵積極的に行っているが、これは短期北信濃)・長期関東)に関わらず冬期行われており、「出稼ぎ」と「口減らし」の性格を持つものだという。 奴隷狩り略奪各地行われた記録残りキリスト教宣教師通じて海外へ売り払われ人々もいた。こうした背景から豊臣秀吉1587年天正15年)にバテレン追放令発布しキリスト教禁じている。 なお戦地での略奪以外の刈田対立する大名領収穫量減らし経済力を奪う目的謀略という性格強かった

※この「「食うための戦争」と民衆」の解説は、「戦国時代 (日本)」の解説の一部です。
「「食うための戦争」と民衆」を含む「戦国時代 (日本)」の記事については、「戦国時代 (日本)」の概要を参照ください。

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