「自由、平等、友愛」の理念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:19 UTC 版)
詳細は「自由、平等、友愛」を参照 共和国としてのフランスの理念を表したと認識される言葉(標語)「フランス語: Liberté, Égalité, Fraternité リベルテ、エガリテ、フラテルニテ」は、「自由、平等、友愛」の他「自由、平等、博愛」「自由、平等、同胞愛」「自由、平等、兄弟愛」等に訳出する。 モナ・オズーフによると、この標語の由来はフランス革命に遡り、さらにそれ以前の可能性もある。アルフォンス・オラールによると、最初からこの3語が一組で用いられていたわけではなく、様々な経緯を経たようである。アルベール・マチエは、フランス革命をより細やかに分析し、それが3つの時期に分けられるとするなら、最初の1番目・2番目の時期がそれぞれ自由・平等に関わり、その後の3番目の時期に(革命運動で)重要な役割を果たしたフリーメーソンらの理念を起源として、3番目の言葉「友愛」が加えられたのだろうと推定している。 こうしてリズム感の好い「自由、平等、友愛」の3語となり、1848年、ルイ・ブランによって第二共和政の正式な標語とされた。また第三共和政においてもこの標語は共和国の公式な象徴として採用されることになり、現在までフランス共和国の理念を表す標語となっている。また1958年10月に制定されたフランス共和国憲法においては、国歌の「ラ・マルセイエーズ」や原理の「人民の、人民による、人民のための政治」と共にこの標語が定められた。 フランス人はフランスの国旗を左から「bleu, blanc, rouge ブルー、ブラン、ルージュ」(青、白、赤)と暗記しており、3色をひとつひとつ見ながらフランス共和国の理念「自由」「平等」「友愛」を順に想起する人もいる。そのため赤は友愛を表していると思うフランス人もいる。しかし歴史上、3色は様々な行き掛かりや背景が絡んで選ばれ、必ずしも3つの理念と3色が一対一対応するわけではない(詳細はfr:Drapeau de la France参照のこと)。
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