「旧友」編(5巻)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 01:31 UTC 版)
「不能犯 (漫画)」の記事における「「旧友」編(5巻)」の解説
杉田 いずみ(すぎた いずみ) 百々瀬の高校の同級生。旧姓は黒沢(くろさわ)。公園でホームレスの炊き出しのボランティアをやっている。 本当は専業主婦なのだが、子供が産めない体なので、掌を返した杉田家(夫、義両親)にきつく当たられ、今ではいない者として扱われている始末。居場所を探すためにホームレスのボランティアに所属して陽一とは恋人ではあるが、同時に自分の孤独を癒す為の共依存の関係であり、宇相吹からは「傷ついた自尊心を癒やすための道具」にしか思っていなかった事を指摘されている。 宇相吹に自分を孤独に陥れる人間を皆殺してほしいという依頼をして、百々瀬と杉田家の人々の殺害を依頼する。 依頼通り夫と義両親を「ネイルガンで全身に釘を打ち込まれる」錯覚を見せつけながら空砲を打ち込む事でショック死に追いやる形で殺害(同じく標的であった百々瀬はマインドコントロールで交通事故を誘発するように誘導させられるが、居合わせていた結夏の機転によって難を逃れた)してもらい、陽一と共に新しい生活を初められると喜ぶも、その陽一が自分に内緒で職を探して更生しようとしていた事を知り錯乱。初出勤に出向こうとする彼に「ひとりにしないで」と叫んだ事で、彼もまた依頼内容であった自分を孤独に陥れる人間の一人と見做した宇相吹の手で陽一を殺され、自身はその数日後に再起不能なまでに精神崩壊した状態で所属していたボランティア団体によって発見、保護された。 結果的に彼女を救えなかった事を知った百々瀬は、深い無力感に苛まれ、宇相吹と渡り合えるのは多田しかいない事を痛嘆させられるのであった。 伊川 陽一(いがわ よういち) いずみの恋人。3ヶ月前まで無職でホームレス同然の暮らしをしていたがいずみと出会い、面倒を見てもらっている。昼間から酒をあおり、いずみにパチンコ代の面倒まで見てもらっている。時にいずみに暴力を振るうなど、ボランティア仲間やホームレス仲間からの評判も最悪。 献身的に面倒をみてくれるいずみの想いに応えようと彼女に内緒で職を探し、ようやく見つけた夜勤の仕事に初出勤しようとしていたところをいずみに目撃され、更生してほしくない彼女と口論になったところを、自分を孤独に陥れる人間を皆殺してほしいという依頼を果たそうとする宇相吹の手で、杉田家の面々同様にネイルガンの空砲で撃たれ、ショック死する。
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