「原爆は神の懲罰」問題
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2013年5月20日、中央日報のコラムニストのキム・ジン論説委員(記者)が安倍首相が視察の際に試乗したブルーインパルスの機体番号が「731」だったことを韓国メディアが指摘していたことを受けて、「丸太の復讐を忘れたか」という挑発的な表題で「日本に原爆が投下されたのは神の懲罰だ」「原爆投下は旧日本軍の731部隊の生体実験に動員された犠牲者の復讐」と論評した。 これに対しては、広島市への原子爆弾投下で被害を被った広島市の松井一実市長や長崎市への原子爆弾投下で被害を被った長崎市の田上富久市長などが批判したほか、被爆者には朝鮮人やキリスト教徒も含まれるため、一部の韓国メディアや識者からも批判が挙がった。在大韓民国日本大使館が中央日報に遺憾の意を伝えると、「社の意見ではない」と弁解したが、菅義偉内閣官房長官は「断じて許すことはできない」と批判した。 その後、件の記事についてインターネット配信記事は日本語版のみが読めなくなり、母国の朝鮮語版向けには記事を読ませるという形で使い分けを行っている。黒田勝弘によると、韓国マスコミの対日報道は誤報と分かってもほぼ訂正されることはないという。その後、記事を書いたキム・ジン論説委員は5月27日付の同紙で釈明記事を発表して、「(自身の伝えたかった)趣旨と異なり、日本の原爆被害者と遺族を含め、心に傷を負われた方に遺憾の意を表明します」と釈明し、遺憾の意を表明することを迫られた。しかし新聞として、論説の撤回や謝罪といったことは行われていない。 「文昌克」も参照
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