《年魚》の正しい読み方
「年魚」の正しい読み方
「年魚」の正確な読み方は、「ねんぎょ」あるいは「あゆ」である。「ねんぎょ」は漢字をそれぞれ読んだ形である。「あゆ」という言葉は、当て字であり、熟字訓でもある。「年」に「あ」、「魚」に「ゆ」という読み方はない。両者を組み合わせて「年魚」とした時のみ、「あゆ」と読むことができる。「年魚」の漢字をそれぞれ訓読みすると、「としさかな」「としざかな」と読むことができるが、そのような読み方は存在しない。「年魚」の意味解説
「年魚」とは、1年以内に命を落とす、短命の魚のことである。短命の魚の中でも、鮎が代表的であるため、特に補足がない場合は、鮎を指すことが多い。ただ、1年以内に命を落とす魚であれば、鮎以外も対象となる。そのため、ワカサギやハゼなども年魚のひとつとして数えられる。さらに、魚以外のイカも、1年以内に命を落とすヤリイカやコウイカといった種類であれば、年魚に含まれる場合がある。なぜ「ねんぎょ」「あゆ」と読むのか・理由
「年魚」の「ねんぎょ」という読み方は、ただ単純に音読みしている形である。ほとんどの熟語は、音読みで統一するため、特に問題のない読み方だ。そして、「あゆ」という読み方は、当て字である。大抵の場合、「年魚」は「鮎(あゆ)」を指すため、鮎の読みが当てられた形だ。「年魚」の類語・用例・例文
「年魚」の類語としては、「鮎」が挙げられる。「あゆ」と読む言葉であり、「年魚」の読みと共通している。「年魚」の場合、厳密には鮎のみを指すわけではない。短命であれば、他の魚も対象となる。それに対して、「鮎」は、他の魚を指すことはない。また、「鮭」も年魚の類語だ。かつて鮭は、産卵を終えると死んでしまうため、1年で命を落とす年魚だと考えられていた。そのため、古語での「年魚」は、鮭を指すこととなる。さらに、秋の味覚として知られる鮭は、「秋味」と呼ばれる。その「秋味」も、「年魚」の類語である。「年魚」は、1年以内に命を落としてしまう、短命の魚を指す言葉である。一般的には鮎を指し、例文は「私は年魚には目がない」「今日は年魚を振る舞ってもらえるそうだ」となる。ただ、「今日は年魚であるワカサギを釣るために北海道までやって来た」「年魚のハゼは、雄と雌で命を落とすタイミングが異なる」という風に、鮎以外の魚を指すこともある。
「年魚」の英語用例・例文
「年魚」を英語で表現する場合、鮎のみを指すのであれば、「sweet fish」を使用して問題ない。英語で鮎を指す表現である。また、ローマ字表記で「ayu」とする場合もある。それらを用いて例文を作ると、「This sweet fish is big.(この年魚は身が大きい)」「I cooked ayu with salt.(年魚を塩焼きにした)」となる。1年以内に命を落とす魚という意味であれば、短命魚を意味する「short lived fish」を使用すると良いだろう。例文だと「Goby is a kind of short lived fish.(ハゼは年魚の一種である)」という風な形になる。《年魚》の正しい読み方
「年魚」の正しい読み方
「年魚」の正しい読み方は「ねんぎょ」である。年魚は、一般的にはアユ(鮎)の別名として用いられることの多い語であり、「《年魚》と書いて《あゆ》と読む」という熟字訓的な読み方によって「年魚(あゆ)」と読めなくもない。
「年魚」の意味解説
「年魚」は、基本的には、「生まれてから1年で産卵まで終えて命を落とす魚」を指す語である。特にアユが年魚の代表例として知られており、アユは「年魚の代名詞」的な存在となっている。ただし必ずしも「年魚=アユ」とは限らない。1年内に死ぬ魚は他にもいる(たとえばワカサギやハゼなど)。「年魚」が何を指すかは文脈による。
なぜ「年魚(ねんぎょ)・(あゆ)」と読むのか・理由
「年魚」を「ねんぎょ」と読むのは、そのまま音読みを採用しているからである。大抵の熟語は、中国から入ってきた漢字で構成されていれば、音読みで統一される。そして、「年魚」を「あゆ」と読むのは、1年で命を終える魚として鮎が代表的だからである。他の魚を年魚として扱うことが少なかったため、そのまま鮎の読み方が当てられた形だ。- 《年魚》の正しい読み方のページへのリンク