《九十九》の正しい読み方
「九十九」の正しい読み方
「九十九」は地名や固有名では「つくも」と読む。数字の数え方としては「きゅうじゅうきゅう」と読むことが多く、「きゅうじゅうく」とも読める。「九十九折」に限っては「つづらおり」と読まれる。「九十九」の意味解説
「九十九」は百よりも一つ少ない数字である。そこから転じて多数、大部分などの意味を持つようになった。幾重にも曲がりくねった坂道を「九十九折」と称するのは、坂道の多さを「九十九」で表現しているのが理由だ。また、「九十九」にはあと一歩及ばない、わずかに届かないなどの意味もある。使い古した道具から生まれた妖怪である「付喪神」を「つくもがみ」と呼ぶが、これは人間の信仰がわずかに足りなかったために神様になれず、人間でも神でもない中途半端な存在の妖怪に変化したことから来ている。このことから「九十九神」と書くこともある。なぜ「九十九」と読むのか・理由
「九十九」を「つくも」と読むのは百を「もも」と読むことに由来している。九十九の次の数字が百なので「つぎもも」と読み、この読み方が変化して「つくも」になった。「つくも」の読みは植物の一種であるツクモから来ているという説もある。ツクモは水辺などの湿地を好み、非常に強い繁殖力を持つ。数の多さからツクモを「九十九」と書くようになり、そのまま多数を意味する言葉として「九十九」が用いられるようになった。「九十九」の類語・用例・例文
「九十九」の類語は「多数」「沢山」などがある。それぞれ「たすう」「たくさん」と読み、数が多いことを意味する。例文としては「九十九の如き群衆」「多数の成果」「入会希望者が沢山いる」などがある。「九十九折」の類語には「七曲り」「羊腸」がある。「九十九折」は幾重にも曲がりくねった坂道、あるいは山道を表現する言葉であり、「七曲り」「羊腸」も同様だ。「七曲り」は「ななまがり」と読むが、「七」は数字としての意味ではなく、「多数の」「幾つもの」という意味で用いられる。「羊腸」は「ようちょう」と読み、長く曲がりくねった形状を坂道になぞらえている。「七曲りの坂道なので走行に注意する」「羊腸のような山道は登るのが大変」などの例文がある。「九十九」の英語用例・例文
「九十九」の英語表記は「many」「ninety-nine」がある。「many」は多数やたくさんなどの意味で用いられる言葉であり、例文として「多数の軍勢」を英文に直すと「many troops」となる。「ninety-nine」は数字としての九十九である。この数字に一を加えると百、英語では「hundred」と表記される。「九十九本の棒」の英語表記は「ninety-nine sticks」である。- 《九十九》の正しい読み方のページへのリンク