“70後”と“80後”世代である30歳の生活状況比較調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/03 13:16 UTC 版)
「80後」の記事における「“70後”と“80後”世代である30歳の生活状況比較調査」の解説
2010年、“80後”の中で最も年上の世代が30歳となった。 河南省では2011年“70後”と“80後”世代である30歳の生活状況比較調査が実施された。その結果、30歳の“80後”の約3割が独身で、4割が持ち家が無く、7割が車を持っていない、6割が家庭における責任をになうことに不安を感じていると言うことが分かった。 一方、“70後”の生活は家族を持ち、安定した仕事に就くなど、全体的に安定した生活を送っている。 心の中 調査の結果67.72%の“80後”が漠然とした不安を持ち、プレッシャーを感じていた。また、約41%の“80後”が将来の生活に対して計画性を持っているのに対し、“70後”は33%にとどまった。したがって、“80後”は“70後”に比べて不動産価格が高騰している厳しい社会環境の中で、将来についてより念入りに計画を立てているといえる。 結婚 30歳の“80後”達の73.8%がすでに結婚しているのに対し、“70後”達が30歳のときには約90%がすでに結婚していた。鄭州市維情婚姻諮詢公司のコンサルタント陳玲によると、多くの“80後”にとって、恋愛の自由、流行、個性の追求などが晩婚の原因となっている。また晩婚化によって、子供を持つ年齢も遅くなっている。すでに結婚している“80後”の45.3%にはまだ子供がいない。一方で“70後”について30歳の時子供がいなかったのは25.9%となっている。結婚したばかりで家賃などの大きなプレッシャーに加えて、子供の負担まで負いたくないと考える“80後”は少なくないのである。 消費 車を持ち、家を持つことは生活品質の象徴と言える。調査の結果、“70後”の7割が家を持っているのに対し、“80後”は60%。“70後”の20%が車を持っているのに対し、“80後”は25%であることが分かった。30歳時“70後”は家を持っていた人の割合が比較的高く、一方“80後”は車を持っている割合のほうが高い。この結果の背景には、不動産価格が与えるプレッシャーが“70後”の30歳当時に比べて高い、という現実がある。現在78%の“80後”が、一月の給料では1平方の部屋すら買えないのに対し、10年前、“70後”が30歳のときは69%であった。 仕事 調査の結果“80後”のほぼ半数が30歳までに少なくとも2回仕事を変えており、36%がまだ安定した職に就けていないことが分かった。それに対し、“70後”が30歳の時には70.2%がすでに安定した職についており、3回以上転職したことがあるのは14.2%だった。 プレッシャー “80後”着るものや食べ物に困らず、甘やかされて育ったと思われているが、彼らの生活は世間から思われているほどあか抜けても、ワガママでもない。社会の変革の中で育った彼らには現実面や精神面においてプレッシャーを感じている。調査の結果、30歳のとき“80後”の40.6%は主に住宅に対しプレッシャーを感じており、年寄りや子供に対するプレッシャーを感じる割合は比較的低かった。一方、30歳のとき“70後”の29.7%が住宅に、仕事の安定、年寄りなど様々な要素に対しプレッシャーを感じる割合はそれぞれ20%程度であった。 ここから、“80後”の約半数が住宅に対し強いプレッシャーを感じており、“70後”は物事に対し平均的にプレッシャーを感じているという実情が明らかとなった。
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