“80後”の現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/03 13:16 UTC 版)
何かと批判の的となってきた“80後”達だが、彼らは中国で現代的高等教育を受けた最初の世代であることに注意しなければならない。 1970年代まで、ほとんどの中国人は教育を受ける機会を奪われていた。文化大革命で紅衛兵が学校制度を破壊し、1968年から10年間、約1600万人の若者が農村や辺境に下放された(上山下郷運動)。知識階級の子弟も下放された。大学は閉鎖され、知識階級が撲滅されたのである。しかし、改革開放後急速な発展を遂げてきた現在では、大学進学率は2003年で20%を超えている。 しかし、低い就職率と不動産価格そして“70後”との女性争奪戦がこの世代が抱える主要な課題となっている。仕事を始めたばかりの彼らは収入が低く、その上物価の上昇により、望まずにして「月光族(収入をすぐ使い果たしてしまう人々)」となってしまっているのである。また彼らはもうすぐ家庭を持つというプレッシャーにも直面しており、こういったプレッシャーが“80後”達を成熟させている。 “80後”は2010年代において働き盛りの年齢であり、徐々に各職場においても責任あるポストに就くようになったため、次第に理性的になってきた。また“80後”はインターネット利用者が多く、最先端技術で時代をリードする存在になっているとの評価もある。
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