リベット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/04/05 14:45 UTC 版)
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概要
一般に鋼・ステンレス鋼・アルミニウム・銅などの金属製の円柱状で、片側にやや直径の大きい頭がついており、対象物の穴に通したあと反対側も同様の形状につぶすことで固定する。同様の目的に用いるボルト・ナットやねじと異なり容易には取り外しができず、半永久的な締結用途に用いられる。用途によりプラスチックのものもある。
リベット
頭部の形状による分類では、
- 丸頭 - 半球形
- 平頭 - 円盤状
- 皿頭(沈頭鋲)- 表面側が平で根元が円錐形
取り付け方法では、
- 熱間 - 鋼橋・鉄塔・船舶などの鋼板・鉄骨の接合など、大型のリベットに用いられた。リベットを真っ赤に熱して軟らかくしてから、リベットハンマー(空気圧式)などでかしめる(焼き締め)。重量が大きくなることや時間がかかることなどから、溶接やボルト・ナットに移行している。
- 冷間 - 工場などでリベットハンマーや油圧プレス機(古くは水圧プレス機)などでかしめて取り付ける。航空機からナベ、ヤカンの本体と取手まで広く用いられ、少量ならば手ハンマーでも加工できる。
ブラインドリベット
片側からしか作業ができない場合のために、ブラインドリベット(英: Blind rivet、ポップリベットとも)が考案されて用いられている。
釘の様に見える心棒を空気圧や電動・手動などのリベッターで作業者側へ引っ張ることで、円筒状のリベット内側を変形させ、心棒を引きちぎることによりかしめる。締結圧はその細い心棒の破断耐力によるので、同じ径の通常のリベットに比べて小さくなる。
航空機用のリベット
航空機用のリベットはソリッド・シャンク・リベットとブラインド・リベットの2種類が使用されるが航空機設計用の要求に応じる為、形状・材質・サイズで区別され、パーツナンバー(部品番号)とリベットのヘッド・マークで識別できる。 規格はソリッド・シャンク・リベットの場合、MS(Military Standard:米軍規格)[1]が代表的であり。その後には形状・材質・サイズの番号又は記号が記載される。
頭部の形状は2種類がある。
- 20426(リベット頭部が皿型、皿の角度は100度)
- 20470(リベット頭部が丸型)
材質はアルミ合金の場合、強度が低い順から高い順に上から下に並べると5種類がある。
- A(1100のアルミ合金)
- B(5056のアルミ合金)
- AD(2117のアルミ合金)
- D(2017のアルミ合金)
- DD(2024のアルミ合金)
その他の材質として4種類がある。
- M(モネル)
- CまたはF(耐食鋼)
- Pまたは-(炭素鋼)
- 無し(耐熱鋼)
またリベットの径と長さは、径は1/32inch単位で長さは1/16inch単位で表され、表面処理の種類[2]として無印・A・D・S・F・Nの記号があり種類に応じてパーツナンバーの最後に表示される。
実際のパーツナンバーを表示すると。
MS20470AD 7-7
最初のMSは規格を示し、続く5桁の数字はリベット頭部の形状分類(リベット頭部が丸型)を示し、続くADは材質を示し(2117のアルミ合金)、続く最初の数字はリベットの径(7/32inch)ハイフン後の数字はリベットの長さ(7/16inch)を表し 最後は無印の為、表面処理を黄金色で化成皮膜処理されたことを表す。また材質のDのリベット径の大きい物(直径3/16inch以上)とDDの物は、硬くそのまま打ち込むことは困難なので、熱処理(加熱)をしてリベット自体を軟らかい状態にしてから[3]打ち込み、その後時間の経過ともに硬化する[4]。また熱処理したリベットを低温保存する(アイスボックス等に入れる)ことにより、硬化の進行を遅らせて軟らかい状態を長く保つことができるので、リベッティング(鋲打ち)の可能時間の延長を図ることができる。
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