STS-63
名称:STS-63
オービター名称:ディスカバリー
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1995年2月3日
着陸年月日:1995年2月11日
宇宙飛行士:ジェームス・ウェザビー/アイリーン・コリンズ/B・ハリス/C・ミッチェル・フォーレ/ジャニス・ボス/V・チトフ
飛行時間:198時間28分
STS-63のディスカバリーには、スペースシャトルで初めての女性操縦士アイリーン・コリンズが乗っていました。
彼女は船長のジェームス・ウェザビーと協力してディスカバリーを操縦し、ロシアの宇宙ステーション・ミールとランデブーしました。これは、その年の6月に予定されていたミールとのドッキング計画の予行演習でした。そのため、ディスカバリーにはロシア人宇宙飛行士のV・チトフも搭乗していました。V・チトフはスペースシャトルに乗った2人目のロシア人です。
また、STS-63のディスカバリーには「商業用宇宙実験室」3号機のスペースハブ-3が搭載されていて、商品を開発するための科学実験などが行われました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・ディスカバリーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(ディスカバリー)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
ロシアの宇宙ステーション・ミールとのランデブーです。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
スペースシャトル初の女性操縦士によって、ロシアの宇宙ステーション・ミールとのランデブーが行われました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)、朝日新聞縮刷版 平成7年2月
STS-63
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/11 07:55 UTC 版)
STS-63は、アメリカ合衆国とロシアによるシャトル・ミール計画の1つである。初めてスペースシャトルとミールのランデブーが行われ、'Near-Mir'として知られる。スペースシャトル・ディスカバリーが1995年2月3日の夜にケネディ宇宙センター第39発射施設Bから打ち上げられた。ディスカバリーにとっては20回目の飛行となり、史上初めて、女性(アイリーン・コリンズ)がスペースシャトルの操縦手を務めた。また、イギリスの宇宙飛行士(マイケル・フォール)とアフリカ起源の宇宙飛行士(バーナード・ハリス)が初めて宇宙遊泳を行った。スパルタン204を成功裏に放出、回収し、またミールとの初のドッキングミッションとなるSTS-71の準備として、予定通りミールとのランデブー及びミールの周回を行った。
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- ^ “STS-63 Press Kit” (プレスリリース), Titusville, FL: NASA, (1995年2月)
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