STS-103
名称:STS-103
オービター名称:ディスカバリー
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1999年12月19日
着陸年月日:1999年12月27日
宇宙飛行士:カーティス・L・ブラウン/スコット・J・ケリー/スティーブン・L・スミス/C・ミッチェル・フォーレ/ジョン・M・グランスフィールド/クラウド・ニコリエール/ジャン-フランソワ・クレルボワ
飛行時間:269時間38分
STS-103のディスカバリーの主な任務はミッション「SM-3A」と呼ばれ、ハッブル宇宙望遠鏡の整備を行い、部品の交換をすることでした。
スチーブン・L・スミス宇宙飛行士とジョン・M・グランスフィールド宇宙飛行士による、そのための船外活動も行われましたが、予定されていた船外活動のひとつはコンピューターの2000年問題(西暦2000年になった瞬間、コンピューターの働きがおかしくなるかもしれないとされた問題)を避けるために中止され、STS-103ディスカバリーは2000年になる前に地球に帰還しました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・ディスカバリーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(ディスカバリー)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基と、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打ち上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
ハッブル宇宙望遠鏡の部品交換と、そのための船外活動を行いました。
※参考文献
「Newton Collection ?U 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)1992年発行
「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)1995年発行
STS-103
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/05 22:14 UTC 版)
STS-103は、ディスカバリーを用いて行われたハッブル宇宙望遠鏡のサービスミッションである。1999年12月19日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、同年12月27日に地球に帰還した。
- ^ a b Fries, Colin (2007年6月25日). “Chronology of Wakeup Calls” (PDF). NASA 2007年8月13日閲覧。
- ^ NASA (2009年5月11日). “STS-103 Wakeup Calls”. NASA. 2009年7月31日閲覧。
- 1 STS-103とは
- 2 STS-103の概要
- 3 外部リンク
STS-103
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「クロード・ニコリエ」の記事における「STS-103」の解説
ニコリエの最後の宇宙飛行として、1999年のSTS-103で、スペースシャトル・ディスカバリーに搭乗し、8日間のミッションを行った。ハッブル宇宙望遠鏡の3度目のサービスミッションで、ニコエリは8時間の宇宙遊泳を行った。これは、ESA所属の宇宙飛行士がスペースシャトルのミッションで行った初めての宇宙遊泳だった。 宇宙飛行士を退職後、2011年にカナリア諸島で行われたスタームス・フェスティバルで、彼は“Revisiting Hubble,”(ハッブルへの再訪)と題する講演を行い、自身の経験を伝えた。この講演は、Starmus: 50 Years of Man in Spaceという書籍となり、出版されている。
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